クルマの健康診断:油量計のススメ
車のことを知りたい
先生、油量計って、オイルの量を測るものですよね?どうやって測っているんですか?
車の研究家
そうだね、オイルの量を測るものだよ。エンジンの中に棒のようなものが入っていて、それにオイルが付くことで量を測るんだ。定規みたいなものだと考えてみよう。
車のことを知りたい
棒にオイルが付く量でわかるんですか?それで、オイルが少なかったらどうなるんですか?
車の研究家
そうだよ。オイルが少ないとエンジンがうまく動かず、壊れてしまうこともあるんだ。だから、油量計でオイルが十分にあるかを確認することはとても大切なんだよ。最近の車は、油量計の他に、オイルが少なくなると警告灯で知らせてくれるものも多いんだよ。
油量計とは。
車の用語で「油量計」というものがあります。これは、エンジンの油が入っている所の底から伸びている管に、油の量の目安(最大と最小)が書いてある棒を差し込んで、棒に付いた油の跡で、油を足す必要があるかどうかを判断する道具です。「ディップスティック」とも呼ばれます。多くの車では、油の量が最低限必要な量に近づくと、運転席にある表示パネルの警告灯が点灯して、運転者に油を足す必要があることを知らせます。
油量計の役割
車は、たくさんの部品が組み合わさって動いています。これらの部品がなめらかに動くためには、潤滑油であるエンジンオイルが欠かせません。エンジンオイルは、部品同士の摩擦を減らし、摩耗や損傷を防ぐ役割を果たしています。この大切なエンジンオイルの量をチェックするのが、油量計です。
油量計は、いわば車の健康状態をみる体温計のようなものです。体温計で体温を測るように、油量計でエンジンオイルの量を定期的に確認することで、車の調子を把握することができます。エンジンオイルが不足すると、部品同士の摩擦が大きくなり、摩耗や損傷が早まる可能性があります。さらに、摩擦によって発生する熱がうまく放熱されず、エンジンの温度が異常に上昇することもあります。最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまい、車が動かなくなることもあります。
油量計の確認方法は簡単です。多くの車では、エンジンを止めて数分待ってから、ボンネットを開けてオイルレベルゲージを引き抜きます。ゲージの先端についたオイルの量を確認し、規定範囲内にあるかを確認します。オイル量が不足している場合は、速やかにエンジンオイルを補充する必要があります。オイルの種類は車種によって異なりますので、取扱説明書をよく読んで適切なオイルを選びましょう。また、オイル交換時期も車の状態や走行距離によって異なりますので、定期点検時に確認し、適切な時期に交換することが大切です。油量計を定期的に確認し、エンジンオイルの量を適切に保つことは、車の寿命を延ばすことにつながります。日頃から油量計に気を配り、愛車を大切に乗りましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
エンジンオイルの役割 | 部品同士の摩擦を減らし、摩耗や損傷を防ぐ |
油量計の役割 | エンジンオイルの量をチェックし、車の健康状態を把握する |
エンジンオイル不足の影響 | 部品の摩耗・損傷促進、エンジンの温度上昇、最悪の場合エンジン焼き付き |
油量計の確認方法 | エンジン停止後、レベルゲージを引き抜き、オイル量を確認 |
オイルの補充 | 不足している場合は、取扱説明書に従い適切なオイルを補充 |
オイル交換 | 車の状態や走行距離に応じて、適切な時期に交換 |
油量計の使い方
油量を正しく測ることは、車を良好な状態で保つためにとても大切です。油量計は、エンジン内部のオイルの量を測るための道具です。この道具の使い方をきちんと理解し、定期的に油量を確認することで、車の寿命を延ばし、大きな故障を防ぐことに繋がります。
油量計は、たいていエンジンルームの中にあります。エンジンルームは、車のボンネットを開けると見える部分です。ボンネットを開けると、色々な部品がありますが、黄色い輪っかが付いた棒状のものが油量計です。この黄色い輪っかが目印なので、簡単に見つけることができます。
油量を測る時は、まずこの油量計をゆっくりと引き抜きます。引き抜いた油量計には、エンジンオイルが付着しているので、布や紙などで綺麗に拭き取ります。油量計についたオイルを拭き取ったら、もう一度油量計を奥まで差し込みます。そして、再びゆっくりと引き抜きます。
油量計の先端部分には、オイルが付着しているはずです。このオイルの付着している高さが、現在のエンジンオイルの量を表しています。油量計には、上限と下限を示す線が刻まれています。オイルの付着部分が、この上限と下限の線の間にあれば、適正な油量です。もし、オイルの量が下限に近い場合は、オイルを補充する必要があります。オイルの種類は車によって異なるので、取扱説明書をよく読んで、正しい種類のオイルを選びましょう。
反対に、オイルの量が上限を超えている場合も注意が必要です。オイルが多すぎると、オイル漏れや他の部品への悪影響を引き起こす可能性があります。上限を超えている場合は、整備工場などで点検してもらいましょう。
油量を測る際の重要なポイントは、エンジンが冷えている状態で測ることです。エンジンが温まっている状態だと、オイルも温まって膨張しているため、正確な油量を測ることができません。エンジンを止めてから十分に時間が経ってから、油量を測るようにしましょう。安全のためにも、平らな場所で作業を行うように心がけてください。
油量計の種類
車の燃料の残量を知るために欠かせないのが燃料計です。燃料計には大きく分けて二つの種類があります。一つは昔からある、針が動くことで燃料の残量を示す、指針式と呼ばれるものです。もう一つは、数字で燃料の残量を表示する数字式と呼ばれるものです。
指針式は、燃料タンクの中にある浮きと連動した仕組みで動いています。燃料が減ると浮きも下がり、それに合わせて針も下に動いて燃料の残量が少なくなっていることを示します。この方式は構造が単純で壊れにくいという長所があります。しかし、針の位置でだいたいの残量を把握するしかなく、細かい数字まで知ることはできません。また、タンクの形状によっては、針の動きが燃料の実際の減り方と一致しない場合もあります。
一方、数字式は、燃料タンク内のセンサーが燃料の残量を電気信号に変換し、それを数字で表示する仕組みです。この方式は、燃料の残量を正確に数字で把握できるため、とても便利です。どのくらい走れるかの目安を計算することも容易になります。また、最近の車は、燃費の情報も合わせて表示してくれるものもあり、より経済的な運転をするための助けになります。しかし、指針式に比べると仕組みが複雑なため、故障のリスクはやや高くなります。センサーが誤作動を起こすと、実際の残量と異なる数字が表示される可能性があります。そのため、日頃から燃料計の表示に注意を払い、いつもと違う動き方をしていたら点検を受けるようにしましょう。
どちらの方式の燃料計であっても、燃料の残量を定期的に確認することは大切です。燃料切れで車が止まってしまうと、思わぬ事故につながる危険性もあります。日頃から燃料計に気を配り、余裕を持った給油を心がけましょう。
項目 | 指針式 | 数字式 |
---|---|---|
表示方法 | 針の動き | 数字 |
仕組み | 浮きと連動 | センサーで電気信号に変換 |
長所 | 構造が単純で壊れにくい | 正確な残量を把握可能、燃費情報も表示可能 |
短所 | 細かい数字は不明、タンク形状で誤差あり | 複雑なため故障リスクが高い、センサー誤作動の可能性 |
警告灯の意味
車の計器盤には様々な警告灯があり、それぞれが車の状態を示す大切な役割を担っています。その中でも、エンジンオイルの油圧が下がった時に点灯する油圧警告灯は、特に注意が必要な警告灯の一つです。この赤いランプは、まるで油注ぎのポットのような形をしていることが多いです。
この油圧警告灯は、エンジンオイルの油圧が規定値よりも低くなったことを示しています。エンジンオイルは、エンジンの様々な部品を滑らかに動かすための潤滑油としての役割に加え、エンジンを冷やす冷却の役割も担っています。もし、油圧が低くなると、エンジン内部の部品同士が十分に潤滑されずに擦れ合い、摩擦熱で焼き付いてしまう可能性があります。焼き付きを起こすと、エンジンに深刻な損傷を与え、修理に多額の費用がかかるだけでなく、最悪の場合、エンジンを交換する必要も出てきます。
もし、運転中に油圧警告灯が点灯したら、まずは安全な場所に車を停め、エンジンを停止することが最優先です。その後、ボンネットを開けてエンジンオイルの量を確認します。オイル量が不足している場合は、規定量まで補充してください。もし、オイルを補充しても警告灯が消えない場合は、自走はせず、整備工場に連絡してレッカー移動してもらい、点検してもらうことが大切です。警告灯が点灯したまま走行を続けると、エンジンに大きな負担がかかり、取り返しのつかない故障に繋がる可能性があります。
日頃の点検でエンジンオイルの量をこまめに確認し、オイル交換も定期的に行うことで、油圧警告灯の点灯を未然に防ぐことができます。また、車の取扱説明書には、それぞれの警告灯の意味が詳しく説明されているので、一度確認しておくと安心です。安全運転のためにも、警告灯の意味を理解し、適切な対応を心がけましょう。
警告灯 | 形状 | 意味 | 対処法 | 予防策 |
---|---|---|---|---|
油圧警告灯 | 油注ぎポットのような形 | エンジンオイルの油圧低下 | 安全な場所に停車しエンジン停止 エンジンオイル量を確認し、不足している場合は補充 警告灯が消えない場合は、自走せず整備工場に連絡しレッカー移動 |
エンジンオイルの量をこまめに確認 定期的なオイル交換 |
定期的な点検のすすめ
車は、私たちの生活を支える大切な乗り物です。安全で快適な運転を続けるためには、定期的な点検が欠かせません。まるで人間の健康診断のように、車は定期的に状態をチェックすることで、大きな故障を防ぎ、長く乗り続けることができます。
エンジンオイルは、車の心臓部であるエンジンをスムーズに動かすための血液のようなものです。オイルが不足すると、エンジン内部の摩擦が増加し、部品の摩耗や故障につながります。最悪の場合、エンジンが焼き付いてしまい、多額の修理費用が必要になることもあります。ですから、少なくとも月に一度は、エンジンオイルの量を確認するようにしましょう。オイルゲージを引き抜き、オイルの量が適切な範囲内にあるかを確認します。もし不足している場合は、速やかに補充する必要があります。
エンジンオイルの量だけでなく、質も大切です。オイルは使い続けるうちに劣化し、潤滑性能が低下していきます。劣化したオイルを使い続けると、エンジンに負担がかかり、燃費の悪化やエンジンの故障につながります。そのため、定期的なオイル交換が必要です。オイル交換の時期は、車の種類や走行距離によって異なります。車の説明書に記載されている交換時期を守り、適切なオイルに交換しましょう。
タイヤの空気圧も、安全運転に欠かせない要素です。空気圧が低いと、燃費が悪化するだけでなく、タイヤの摩耗が早まり、パンクのリスクも高まります。また、ハンドル操作が不安定になり、事故につながる可能性もあります。月に一度は、タイヤの空気圧をチェックし、指定された空気圧に調整するようにしましょう。タイヤの溝の深さも確認し、摩耗が激しい場合は、タイヤ交換を検討する必要があります。
その他にも、ブレーキ液や冷却水の量、バッテリーの状態、ライト類の点灯など、様々な項目を定期的に点検することが大切です。これらの点検は、自分自身で行うこともできますが、専門業者に依頼することで、より確実な点検と整備を受けることができます。日頃から、車の状態に気を配り、定期的な点検と適切な整備を行うことで、車を長く安全に使い続けることができます。愛車と長く付き合うためにも、定期的な点検を習慣づけましょう。
点検項目 | 重要性 | 点検頻度 | 注意点 |
---|---|---|---|
エンジンオイル量 | エンジンのスムーズな動作に不可欠。不足すると部品の摩耗や故障、最悪の場合エンジン焼き付きにつながる。 | 月に一度 | オイルゲージで適切な範囲内か確認し、不足している場合は速やかに補充。 |
エンジンオイル質 | 使い続けると劣化し潤滑性能が低下。燃費悪化やエンジン故障の原因となる。 | 車種・走行距離による (車の説明書を参照) | 適切なオイルに交換。 |
タイヤ空気圧 | 燃費、タイヤ摩耗、パンク、ハンドル操作に影響。安全運転に不可欠。 | 月に一度 | 指定空気圧に調整。溝の深さも確認し、摩耗が激しい場合はタイヤ交換を検討。 |
その他 (ブレーキ液、冷却水、バッテリー、ライト類) | 車の安全な動作に重要 | 定期的に | 自身で点検するか、専門業者に依頼。 |