クルマの継続検査:安全運転のために

クルマの継続検査:安全運転のために

車のことを知りたい

先生、継続検査って、新車を買う時にも受ける検査なんですか?

車の研究家

いいえ、新車を買う時は『新規検査』を受けるのよ。継続検査は、その新規検査を受けた後の、車検証の有効期限が切れる前に受ける検査のことだよ。

車のことを知りたい

なるほど。じゃあ、車検のことですね。でも、車検って、毎年あるイメージだったんですけど、違うんですか?

車の研究家

そうね、車検と同じ意味だよ。普通車や軽トラックなどは2年ごと、それ以外の車は1年ごとにあるのよ。車の種類によって違うってことだね。

継続検査とは。

『継続検査』とは、新しく車を使うために受けた検査の有効期限が切れた後も、引き続き車を使うために受ける検査のことです。この検査を受けるには、新しい車を検査した時と同じように、軽自動車検査協会や運輸支局などに車を持ち込み、自動車検査場で車の構造や装置などの検査を受ける必要があります。継続検査に合格すると、車検証の有効期限が延びられます。その期間は、乗用車、軽トラック、大型特殊自動車と二輪の小型自動車は2年ごと、それ以外の車は1年ごとです。また、あらかじめ指定された自動車整備工場で整備と検査を受けた車は、継続検査の際に保安基準適合証を提出すれば、車を持ち込む必要はありません。

継続検査とは

継続検査とは

車は、安全にみんなが使う道路を走るために、定期的な検査が必要です。この検査は継続検査と呼ばれ、すでに登録されている車が保安基準を満たしているかを確認するものです。新しく車を買ったときに受ける新規検査とは違います。

車は、色々な部品が組み合わさって動いています。走る、曲がる、止まるといった基本的な動作はもちろん、周囲に危険を知らせるためのライトや、事故の際に衝撃を吸収する部品など、安全に走るためには、これらの部品がきちんと機能している必要があります。しかし、車は毎日使うことで、部品が少しずつ劣化していきます。そのため、定期的に専門家による検査を受け、安全な状態を保つことが必要なのです。

継続検査では、ブレーキの効き具合やライトの明るさ、排気ガスの状態など、様々な項目をチェックします。もし、基準を満たしていない場合は、修理や調整をしてから再検査を受けなければなりません。

車の持ち主は、車検証に記載されている有効期限までに継続検査を受けなければいけません。車検証は、車の戸籍簿のようなもので、車の所有者や車の情報が記載されています。この車検証には、次に継続検査を受けなければならない日が記載されていますので、期限が切れる前に必ず検査を受けましょう。もし、継続検査を受けずに車を走らせると、道路運送車両法違反となり、罰則が科せられる可能性があります。

安全運転を続け、法令を守り、みんなが安心して車を使えるように、継続検査の大切さを理解し、忘れずに受けるようにしましょう。

項目 説明
継続検査の目的 すでに登録されている車が保安基準を満たしているかを確認するため
検査の必要性 車の部品は使用によって劣化するため、定期的な検査と整備が必要
検査項目 ブレーキ、ライト、排気ガスなど
検査時期 車検証に記載されている有効期限まで
検査を受けないと 道路運送車両法違反となり、罰則が科せられる可能性あり

検査の手順

検査の手順

車を検査に出すには、まず検査の予約が必要です。軽自動車の場合は軽自動車検査協会、それ以外の車は運輸支局に連絡をして予約を取りましょう。インターネットで予約ができる場合もありますので、各協会や支局の案内を確認してみてください。予約が取れたら、指定された日時に車を持ち込みます。

検査場に到着したら、書類の確認と手数料の支払いを行います。必要な書類は車検証、自動車損害賠償責任保険証明書、軽自動車税納税証明書(軽自動車の場合)などです。手数料は車の種類や検査の内容によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

書類の確認と手数料の支払いが済んだら、いよいよ検査です。検査は、大きく分けて書類審査と実車検査の二つがあります。書類審査では、車検証や自賠責保険証明書などの書類の内容が確認されます。実車検査では、検査員が車の状態を細かくチェックします。

実車検査では、様々な項目が検査対象となります。例えば、ブレーキの効き具合やライトの明るさ、排気ガスの状態、タイヤの溝の深さ、シートベルトの機能、窓ガラスの状態など、安全に走行するために必要な装置や部品が正しく機能しているかがチェックされます。また、車の大きさや重さ、ナンバープレートの取り付け状態なども確認されます。

検査に合格すれば、新しい車検証と検査標章が交付され、有効期限が更新されます。車検証は車に常備し、検査標章はフロントガラスに貼り付けましょう。もし不合格だった場合は、不合格箇所を修理し、再検査を受ける必要があります。再検査は、原則として期限内に受ける必要がありますので、速やかに修理を行いましょう。再検査を受ける際にも、再度手数料が必要となる場合がありますので、注意が必要です。

検査の手順

検査を受ける頻度

検査を受ける頻度

くるまを安全に使い続けるためには、定期的に検査を受けなければなりません。検査の頻度はくるまの種類によって違います。

皆さんが普段よく見かける乗用車や、小さなトラック、大きな特殊自動車、二輪の小型自動車は、2年に1回検査を受けなければなりません。これは、これらのくるまが比較的事故が少ない傾向にあるためです。忘れずに2年ごとに検査を受け、安全な状態を保ちましょう。

一方、それ以外のくるま、例えばバスやトラックなどは、1年に1回検査を受ける必要があります。これらのくるまは乗用車などに比べて走行距離が長く、荷物を運ぶなど使用頻度も高いため、よりこまめな点検が必要になります。安全のためにも、毎年忘れずに検査を受けましょう。

検査の時期が近づくと、軽自動車検査協会や運輸支局からお知らせが届きます。お知らせが届いたら、必ず確認し、早めに検査の予約を行いましょう。もしお知らせが届かなくても、くるまの登録証に記載されている有効期限を確認することができます。有効期限が切れてしまうと、改めて新規検査を受け直さなければならず、時間も費用もかかってしまいます。期限切れにならないよう、余裕を持って検査の予約を行いましょう。

安全運転のためにも、定期的な検査は欠かせません。忘れずに検査を受け、安全で快適なくるま生活を送りましょう。

車両の種類 検査頻度 注意点
乗用車、小型トラック、大型特殊自動車、二輪の小型自動車 2年に1回 比較的安全だが、2年ごとの検査は必須
バス、トラックなど 1年に1回 走行距離が長く、使用頻度が高いため、よりこまめな検査が必要
  • 検査時期が近づくと、軽自動車検査協会や運輸支局からお知らせが届く
  • お知らせが届かなくても、車両登録証に有効期限が記載されている
  • 有効期限切れになると新規検査が必要になり、時間と費用がかかる
  • 余裕を持って検査予約を行う

整備と検査

整備と検査

くるまを安全に走らせるためには、定期的な整備と検査が欠かせません。車検とも呼ばれる継続検査を受ける前には、整備工場で点検整備を受けることを強くお勧めします。専門知識を持つ整備士による点検整備を受けることで、普段気が付きにくい不具合箇所を早期に発見し、必要な修理を行うことができます。ブレーキの効き具合やタイヤの溝の深さ、エンジンの状態、電気系統など、多岐にわたる項目をプロの目で確認してもらうことで、安全な走行を確保できます。

継続検査の前に整備を済ませておくことは、検査の合格率を高めるだけでなく、検査時に発生する時間や費用を節約することにも繋がります。整備不良が原因で検査に不合格になった場合、再検査を受ける必要があり、追加の費用と時間が発生してしまいます。事前の整備によって不合格になる可能性を低くすることで、スムーズに検査を終えることができます。また、万が一不合格になった場合でも、整備工場で必要な修理をすぐに受けることができるため、再検査までの時間を短縮できます。

さらに、国土交通大臣が認めた指定自動車整備事業者で整備と検査を受けた場合は、保安基準適合証が発行されます。この適合証は、くるまが保安基準に適合していることを証明する書類です。継続検査の際にこの適合証を検査場に提出することで、くるま自体の提示を省略することができます。つまり、検査場でくるまを検査ラインに通す必要がなくなり、時間と手間を大幅に省くことができます。指定整備工場によっては、検査場への持ち込みや書類の手続きなどを代行してくれる場合もあり、忙しい方にとっては大変便利です。日頃からくるまの点検整備を行い、安全な走行を心がけることが大切です。

メリット 説明
安全な走行の確保 整備士による点検で不具合箇所を早期発見・修理
車検の合格率向上 整備不良による不合格を回避
時間と費用の節約 再検査の回避、スムーズな検査実施
検査の簡略化 指定工場で整備・検査を受けると保安基準適合証が発行され、車両提示不要
利便性の向上 指定工場によっては、検査場への持ち込みや書類手続きを代行

安全運転のために

安全運転のために

自動車を安全に運転するためには、日々の点検整備に加え、定期的な検査を受けることが欠かせません。継続検査は、道路運送車両法で定められたもので、自家用乗用車であれば新車から3年後、その後は2年ごとに受ける必要があります。この検査は、単なる義務として捉えるのではなく、自分自身と周りの人々の安全を守るための大切な行動と認識することが重要です。

継続検査では、ブレーキやライト、タイヤなど、自動車の重要な部品が正常に機能しているかを確認します。これらの部品に不整備があると、思わぬ事故につながる可能性があります。例えば、ブレーキの効きが悪ければ、急な停止が必要な場面で事故を起こしてしまうかもしれません。また、ライトが切れていれば、夜間や悪天候時の視界が悪くなり、危険な状況に陥る恐れがあります。さらに、タイヤの溝が浅ければ、雨の日にスリップしやすくなり、事故につながる可能性が高まります。

継続検査を受けることで、これらの不整備を早期に発見し、修理することができます。整備不良の状態を放置しておくと、重大な事故につながるだけでなく、修理費用も高額になる可能性があります。継続検査は、安全を守るだけでなく、経済的な負担を軽減するためにも重要です。

継続検査を受ける際には、事前に自動車の点検整備を行い、必要に応じて部品交換などを行いましょう。また、検査に必要な書類や手数料を確認し、余裕を持って手続きを行いましょう。継続検査に関する詳しい情報は、軽自動車検査協会や運輸支局のホームページで確認できます。不明な点があれば、これらの機関に問い合わせてみましょう。

安全運転は、ドライバー一人一人の責任です。日頃から自動車の点検整備を行い、適切な時期に継続検査を受けることで、安全で快適な自動車生活を送りましょう。交通ルールを守り、周囲の状況に注意を払い、安全運転を心がけることが、事故のない社会を作る第一歩です。

項目 内容
継続検査の目的 自分自身と周りの人々の安全を守るため、自動車の重要な部品が正常に機能しているかを確認する。
検査対象 ブレーキ、ライト、タイヤなど
不整備のリスク 事故発生、修理費用増加
検査頻度 自家用乗用車:新車登録から3年後、以降2年ごと
検査前の準備 自動車の点検整備、部品交換、必要書類と手数料の確認
情報源 軽自動車検査協会、運輸支局のホームページ