緊急時の頼みの綱!非常ブレーキの役割

緊急時の頼みの綱!非常ブレーキの役割

車のことを知りたい

先生、非常ブレーキって、普通のブレーキと何が違うんですか?

車の研究家

いい質問だね。非常ブレーキは、普段使うブレーキが壊れた時に使うブレーキなんだ。例えば、ブレーキの油が漏れて止まらなくなってしまった時などに使うんだよ。

車のことを知りたい

じゃあ、サイドブレーキと同じってことですか?

車の研究家

サイドブレーキは駐車ブレーキとも言って、車を停めておく時に使うブレーキだね。非常ブレーキには、この駐車ブレーキが兼用されている場合が多いけど、その他にも補助ブレーキやエンジンブレーキも非常ブレーキとして使うことができるんだよ。

非常ブレーキとは。

自動車の用語である「非常ブレーキ」について説明します。普段使うブレーキとは別に、日本工業規格(JIS)ではブレーキの機能として、補助ブレーキ、非常ブレーキ、駐車ブレーキの3種類が定められています。非常ブレーキは緊急ブレーキとも呼ばれ、普段使うブレーキが壊れた際に、運転手が車の速度を落とす、または車を止めるためのブレーキシステムです。駐車ブレーキや、リターダーといった補助ブレーキが非常ブレーキとしても使われることがあります。実際には、手動変速機や自動変速機のギアを低い段に落とす操作によるエンジンブレーキも、ある程度の効果があります。

非常ブレーキとは

非常ブレーキとは

車は、安全に移動するために様々な仕組みが備わっています。その中でも、いざという時に車を止める非常ブレーキは、安全を守る上で欠かせない大切な仕組みです。日本の工業規格では、ブレーキの働きを補助ブレーキ、非常ブレーキ、駐車ブレーキの三種類に分類しています。非常ブレーキは、緊急ブレーキとも呼ばれ、普段使っているブレーキが何らかの原因で壊れた時に、車をゆっくり走らせたり止めたりするために使います。

例えば、ブレーキを踏むための油が漏れてしまったり、ブレーキの部品が壊れてしまったりした場合、通常のブレーキは効かなくなってしまいます。このような思わぬ出来事によってブレーキが効かなくなったとしても、非常ブレーキがあれば、車を安全に止めることができます。非常ブレーキは、普段使っているブレーキとは別の仕組みで動いているため、一方のブレーキが壊れても、もう片方は使えるようになっています

非常ブレーキの仕組みは、車の種類によって異なります。ワイヤーを使ってブレーキを直接かけるものや、油圧を使って力を伝えるもの、電気を使ってモーターを動かすものなど、様々な種類があります。どの方式であっても、非常ブレーキは、通常のブレーキよりも制動力が弱く、完全に止まるまでに時間がかかります。また、ブレーキの効き方も左右で均等ではない場合もあります。

そのため、非常ブレーキを使う時は、より慎重な運転操作が必要です。急なハンドル操作や急ブレーキは避け、周りの車や歩行者に注意しながら、ゆっくりと速度を落としていくことが大切です。非常ブレーキは、あくまでも緊急時のための備えです。日頃から車の点検整備を行い、ブレーキの故障を未然に防ぐことが最も重要です。そして、万が一、ブレーキに異常を感じた場合は、すぐに車を安全な場所に止め、専門の修理工場に点検を依頼しましょう。

ブレーキの種類 説明 仕組み
補助ブレーキ 日本の工業規格で分類されるブレーキの一つ。詳細な説明は本文にないため不明。 不明
非常ブレーキ(緊急ブレーキ) 普段使っているブレーキが故障した際に、車を減速・停止させるためのブレーキ。通常のブレーキとは別の仕組みで動作するため、一方のブレーキが故障しても、もう片方は使用可能。 車種によって異なる。ワイヤー式、油圧式、電気式など。
駐車ブレーキ 日本の工業規格で分類されるブレーキの一つ。詳細な説明は本文にないため不明。 不明

非常ブレーキの種類

非常ブレーキの種類

車が止まるために必要な非常ブレーキ。普段あまり意識することはありませんが、いざという時に私たちの安全を守る大切な装置です。実はこの非常ブレーキ、一つの仕組みだけで成り立っているわけではなく、複数のブレーキ装置が非常ブレーキとしての役割を兼ねている場合が多いのです。

代表的な例として、駐車ブレーキが挙げられます。通常、車を止めた場所に確実に固定しておくために使いますが、非常ブレーキとしても機能します。坂道や平地など、どこに駐車しても車が動かないようにしっかりと固定する必要があるため、その力は非常に強力です。もし走行中にブレーキが効かなくなってしまった場合は、この駐車ブレーキを使って車を止めることができます。

また、補助ブレーキも非常ブレーキとして活躍します。補助ブレーキとは、主ブレーキとは別に車両を減速させるためのブレーキで、リターダという装置がよく知られています。リターダは、主に大型車やバス、鉄道車両などに搭載されており、エンジンの回転力を利用して車両を減速させます。坂道を下る時など、主ブレーキに負担をかけ続けることなく安全に減速できるため、非常に重要な役割を果たしています。

このように、非常ブレーキは駐車ブレーキや補助ブレーキといった、普段私たちが目にするブレーキ装置が非常時にも対応できるよう設計されているのです。一見異なる役割を持つ複数の装置が連携することで、安全な運転を支えていると言えるでしょう。これらの装置の働きを理解することで、より安全な運転を心がけることができるはずです。

ブレーキの種類 主な役割 非常ブレーキとしての役割
駐車ブレーキ 車を止めた場所に確実に固定 走行中にブレーキが効かなくなった場合に使用
補助ブレーキ
(例: リターダ)
主ブレーキとは別に車両を減速
(坂道での負担軽減など)
主ブレーキの補助、非常時の減速

エンジンブレーキの活用

エンジンブレーキの活用

車を安全に走らせるためには、速度を落とす技術がとても大切です。その一つの方法として、動力を使って速度を調整する仕組み、いわゆるエンジンブレーキがあります。これは、変速機の中の歯車の組み合わせを変えることで、動力の流れを調整し、車の速度を落とす方法です。

手動で歯車を変える車(手動変速車)と自動で変速する車(自動変速車)のどちらでもこの仕組みを使うことができます。

特に、坂道を下る時、このエンジンブレーキは大きな力を発揮します。坂道を下る車は、自然と速度が上がってしまいますが、エンジンブレーキを使うことで、速度の上がりすぎを抑えることができます。これは、ふもとに近づくにつれて、より低い歯車に切り替えることで実現できます。

また、エンジンブレーキを使うことの利点は、足で踏むブレーキ(フットブレーキ)の負担を軽くできることです。フットブレーキだけを使い続けると、ブレーキが熱を持って効きが悪くなることがあります。これをブレーキの加熱と言いますが、エンジンブレーキと併用することで、フットブレーキの使用頻度を減らし、ブレーキの加熱を防ぐことができます。

しかし、エンジンブレーキだけで車を完全に止めることはできません。エンジンブレーキは速度を落とすための補助的な役割を果たすものであり、完全に止まるためには、フットブレーキや駐車ブレーキを使う必要があります。

安全に車を走らせるためには、状況に合わせて、エンジンブレーキ、フットブレーキ、駐車ブレーキを使い分けることが重要です。急な下り坂など、速度が出やすい場所ではエンジンブレーキを積極的に活用し、フットブレーキの負担を軽減するように心がけましょう。そして、最終的に車を止める際は必ずフットブレーキや駐車ブレーキを使用しましょう。状況に合わせた適切な操作を心がけることで、安全運転を心がけましょう。

項目 説明
エンジンブレーキとは 変速機の歯車を変えることで動力の流れを調整し、速度を落とす仕組み
使用できる車種 手動変速車、自動変速車
効果 坂道での速度抑制、フットブレーキの負担軽減
注意点 エンジンブレーキだけでは完全停止できない
使用方法 坂道など速度が出やすい場所で活用し、フットブレーキと併用。停止時はフットブレーキ/駐車ブレーキ必須

日ごろの点検の重要性

日ごろの点検の重要性

車は、私たちの生活を支える大切な移動手段です。安全で快適な運転を楽しむためには、日ごろからの点検が欠かせません。特に、いざという時に私たちの命を守る非常ブレーキは、常に万全の状態にしておく必要があります。

非常ブレーキの点検でまず確認したいのは、ブレーキペダルの踏みしろです。ブレーキペダルを踏んだ時に、いつもより深く踏み込む必要がある、あるいはスカスカした感じがする場合は、ブレーキ系統に何らかの異常が発生している可能性があります。ブレーキの効きが悪くなっていることも考えられますので、速やかに整備工場で点検してもらいましょう。

次に、ブレーキ液の量を確認します。ブレーキ液は、ブレーキを動作させるために必要な油であり、量が不足するとブレーキの効きに影響が出ます。ボンネットを開けて、ブレーキ液のリザーバータンクを確認しましょう。タンクに目盛りが付いていますので、液量が適切な範囲内にあるかを確認します。もし液量が減っている場合は、ブレーキ液が漏れている可能性があります。こちらも整備工場で点検してもらいましょう。

駐車ブレーキの効き具合も重要です。駐車ブレーキは、車を停車させた状態に保つためのブレーキです。坂道に駐車する際などに、車が動き出さないようにするために必要不可欠です。平坦な場所で駐車ブレーキをかけ、軽く車を動かしてみて、しっかりとブレーキがかかっているかを確認しましょう。もし、ブレーキがかかりにくかったり、すぐに緩んでしまう場合は、調整もしくは修理が必要です。

これらの点検は、特別な道具や技術は必要なく、誰でも簡単に行うことができます。日ごろから意識して点検を行うことで、早期に異常を発見し、大きな事故を防ぐことに繋がります。安全運転のためにも、定期的な点検を習慣づけ、車の状態を常に把握しておくように心がけましょう。そして、少しでも異常を感じたら、すぐに専門家に見てもらうことが大切です。

点検項目 確認内容 異常時の症状 対処法
ブレーキペダルの踏みしろ ペダルを踏んだ時の深さ いつもより深く踏み込む必要がある、スカスカした感じがする 整備工場で点検
ブレーキ液の量 リザーバータンクの液量 液量が減っている 整備工場で点検
駐車ブレーキの効き具合 平坦な場所で駐車ブレーキをかけ、軽く車を動かす ブレーキがかかりにくい、すぐに緩む 調整もしくは修理

まとめ

まとめ

車は、私たちの生活を便利にする一方で、使い方を誤ると大きな事故につながる危険性も持っています。安全な運転を心がけることはもちろん、いざという時の備えも大切です。特に、ブレーキの故障は重大な事故に直結するため、非常時の対処法を理解しておく必要があります。非常ブレーキは、通常のブレーキシステムが作動しなくなった際に、車を安全に停止させるための最後の手段です。

非常ブレーキとして使えるものには、いくつか種類があります。まず、普段は駐車時に使う駐車ブレーキがあります。ワイヤーを使って車輪を直接拘束する構造のため、油圧系統の故障時でも作動します。ただし、走行中に急激に作動させるとタイヤがロックし、車両が不安定になる危険性があるので、慎重に操作する必要があります。また、最近の車種には、電子制御式の駐車ブレーキが搭載されているものもあります。次に、補助ブレーキがあります。これは、後輪に独立したドラムブレーキを備えたもので、通常のブレーキとは別の系統で後輪に制動力を発生させます。駐車ブレーキとは異なり、走行中の使用を想定しているため、より安全に減速することができます。さらに、エンジンブレーキも有効な手段です。これは、アクセルペダルから足を離し、エンジンの抵抗を利用して減速する方法です。特に下り坂では、フットブレーキの負担を軽減し、フェード現象を防ぐ効果も期待できます。

これらの非常ブレーキシステムは、日ごろから適切に点検・整備しておくことが重要です。駐車ブレーキは、定期的ワイヤーの張りを確認し、スムーズに作動するかを確認しましょう。補助ブレーキも、通常のブレーキと同様にパッドやライニングの残量をチェックすることが大切です。エンジンブレーキは、定期的なエンジン点検によって性能を維持することができます。

非常ブレーキの使い方を理解し、日ごろから点検と整備を怠らないことで、不測の事態にも落ち着いて対応できるようになります。安全運転を心がけ、安全で快適な運転を楽しみましょう。

非常ブレーキの種類 説明 注意点 点検・整備
駐車ブレーキ ワイヤーで車輪を直接拘束。油圧系統の故障時でも作動。 走行中の急激な操作はタイヤロックの危険性あり。 ワイヤーの張りを確認、スムーズな作動を確認。
補助ブレーキ 後輪に独立したドラムブレーキ。走行中の使用を想定。 パッドやライニングの残量をチェック。
エンジンブレーキ エンジンの抵抗を利用して減速。下り坂でフットブレーキの負担軽減、フェード現象防止。 定期的なエンジン点検。