車の後部ドア:種類と特徴
車のことを知りたい
先生、バックドアって一口に言っても色々な種類があるんですね。用途によって違うっていうのはなんとなくわかるんですけど、具体的にどんな種類があって、それぞれどんな車に使われているのかがよくわからないです。
車の研究家
そうだね、色々な種類があるね。大きく分けると、はね上げ式、横開き式、観音開き、そして特殊な開閉方式のものがあるんだ。例えば、ミニバンでよく見る、上に開くドアは「はね上げ式」だね。
車のことを知りたい
あ、そういえば家の車は上に開きます!あれがはね上げ式なんですね。じゃあ、横開き式とか観音開きってどんな車についているんですか?
車の研究家
横開き式は、昔はスペアタイヤを後ろにつけている車に多かったね。今はあまり見かけないけど。観音開きドアは、小さなトラックや荷物をたくさん積む車によく使われているよ。左右にパカッと開くタイプだね。用途に応じて、色々な開閉方式が考えられているんだよ。
バックドアとは。
車の後部にあるドアのことを『後ろ扉』と言い、車の種類によって色々な形があります。箱型の車や小型バスの後ろ扉は、たいてい一枚の扉で、上に蝶番がついていて、跳ね上げて開く形です。扉の上半分は強化ガラス、下半分は金属などの板でできています。多目的車の場合、跳ね上げて開く形の他に、横に開く形のものも多いです。横に開く形には、一枚扉と、真ん中で左右に開く観音開きの二枚扉があります。左右非対称の観音開きの扉の場合、幅の広い方に予備のタイヤが取り付けられています。小型トラックの荷台部分や天井の高い小型トラックは、左右対称の観音開きの扉が一般的ですが、荷物の積み下ろしの方法に合わせて、色々な形の後ろ扉が作られています。例えば、蝶番を二つ使って270度開くものや、三つ折りになるもの、銀行の入り口のような巻き上げる扉、上下に折りたたむ扉などがあります。
後部ドアの種類
車の後部扉は、車の形や使い方によって様々な種類があります。大きく分けると、上に向かって開く跳ね上げ式、横に開く横開き式、そして左右に開く観音開き式の三種類があります。
跳ね上げ式は、天井に向かって大きく開く扉です。主に箱型の車や多人数乗りの車に見られます。扉の上半分は強化合わせガラス、下半分は鉄板でできているものが一般的です。跳ね上げ式扉の最大の利点は、荷物の出し入れがしやすいことです。扉が大きく開くため、大きな荷物でも楽に積み降ろしできます。また、雨の日でも荷室に雨水が入り込みにくいという長所もあります。
横開き式は、かつては後部に予備のタイヤを付けている車に多く使われていました。扉は車体側面に向かって横に開きます。しかし、最近は予備のタイヤを車体内部にしまう車が増えたため、横開き式の扉を採用する車は少なくなってきました。横開き式は、狭い場所での荷物の出し入れが少し難しい場合があります。
観音開き式は、左右の扉が観音様の扉のように外側に開きます。左右対称に開くものと、左右非対称に開くものがあります。左右非対称の場合は、幅の広い側に予備のタイヤが取り付けられていることが多いです。観音開き式は、荷室へのアクセスが非常に良いという特徴があります。特に、荷物の積み下ろしが多い商用車や、車の中で寝泊まりする人たちに人気があります。左右に大きく開くため、荷室の空間を最大限に活用できます。また、車体後部の開口部が大きくなるため、自転車などの長い荷物も楽に積み込むことができます。
種類 | 説明 | メリット | デメリット | 使用例 |
---|---|---|---|---|
跳ね上げ式 | 天井に向かって大きく開く | 荷物の出し入れがしやすい、雨水が入り込みにくい | – | 箱型の車、多人数乗りの車 |
横開き式 | 車体側面に向かって横に開く | – | 狭い場所での荷物の出し入れが難しい、最近は採用例が少ない | かつては後部に予備タイヤを付けている車 |
観音開き式 | 左右の扉が外側に開く(左右対称、左右非対称) | 荷室へのアクセスが良い、荷室の空間を最大限に活用できる、長い荷物を積み込みやすい | – | 商用車、車の中で寝泊まりする人 |
跳ね上げ式ドアの利点
荷物を運ぶ車にとって、荷室への出し入れのしやすさは大切な点です。その点で、跳ね上げ式ドアは多くの利点を持っています。跳ね上げ式ドアとは、ちょうつがいを屋根側に取り付けて、ドア全体が上向きに開く仕組みのドアです。よく箱型の車や、家族向けの車などで見られます。
跳ね上げ式ドアの一番の利点は、荷室に荷物を積み込みやすいことです。ドアが上方に開くため、大きな荷物や背の高い荷物も楽に出し入れできます。かがむ必要がないので、腰への負担も軽減されます。また、自転車のような大きな荷物も、楽に積み込むことができます。
さらに、雨の日でも荷物が濡れにくいという利点もあります。ドアが屋根のように覆いかぶさるため、雨水が荷室に直接入り込むのを防ぎ、荷物を雨から守ってくれます。傘を差しながらの荷物の積み下ろしも楽になります。
跳ね上げ式ドアの上部には、多くの場合、強化ガラスがはめ込まれています。これにより、後方の視界を広く確保することができ、安全運転に繋がります。
また、最近では電動式の跳ね上げ式ドアも増えてきています。車内にいながらボタン一つでドアを開閉できるので、大変便利です。特に、両手が荷物で塞がっている時や、雨の日に便利です。
このように、跳ね上げ式ドアは、荷物の積み下ろしのしやすさ、雨天時の利便性、後方視界の確保など、多くの利点を持つ、実用的なドアです。そのため、家族向けの車を中心に、多くの車種で採用されています。
メリット | 詳細 |
---|---|
荷物の積み込みやすさ | ドアが上方に開くため、大きな荷物や背の高い荷物も楽に出し入れ可能。自転車のような大きな荷物も楽に積み込める。腰への負担も軽減。 |
雨天時の利便性 | ドアが屋根のように覆いかぶさり、雨水が荷室に直接入り込むのを防ぐ。傘を差しながらの荷物の積み下ろしも楽。 |
後方視界の確保 | ドア上部に強化ガラスがはめ込まれているため、後方視界が広がり、安全運転に繋がる。 |
電動式の利便性 | 車内にいながらボタン一つでドアの開閉が可能。両手が荷物で塞がっている時や雨の日に便利。 |
横開き式ドアの特徴
横開き式ドア、聞き覚えのある方もいるかもしれません。かつては、車の後ろ側に予備のタイヤを取り付けるスペースを確保するために、この方式がよく採用されていました。予備タイヤをドアに据え付けることで、車内の荷物を置く場所を広く使えるという利点があったのです。しかし時代は変わり、近年の車は予備タイヤを車体の中にしまう構造が主流となりました。そのため、横開き式ドアを見かける機会はめっきり減ってしまいました。
横開き式ドアには、狭い場所での使い勝手の悪さという欠点がありました。特に、両側に他の車などが駐車していて空間が限られている場合、ドアを大きく開くことができません。荷物の出し入れをする際に、窮屈な思いをすることも多かったのです。例えば、スーパーマーケットの駐車場で隣の車にドアをぶつけないよう、気を使われた方もいるのではないでしょうか。また、ドアの開閉に必要なスペースも大きく、開ける際に周囲の状況に気を配る必要があります。歩道に人がいたり、自転車が近づいていたりすると、ドアを開けるのをためらってしまう場面もあったでしょう。
こうした不便さを解消するために、現在では跳ね上げ式ドアや観音開き式ドアといった、より使い勝手の良い方式が普及しています。跳ね上げ式ドアは上向きに、観音開き式ドアは左右に開くため、横開き式ドアに比べて必要なスペースが小さくて済みます。また、荷物の積み下ろしもしやすいため、多様な車種で採用されています。このように、車のドアの開閉方式は、時代と共に変化し、より便利な形へと進化を続けているのです。
ドアの開閉方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
横開き式 | 予備タイヤをドアに設置することで車内スペースを広く使える | 狭い場所での使い勝手が悪い、ドアの開閉に必要なスペースが大きい |
跳ね上げ式 | 開閉に必要なスペースが小さい、荷物の積み下ろしがしやすい | – |
観音開き式 | 開閉に必要なスペースが小さい、荷物の積み下ろしがしやすい | – |
観音開き式ドアのメリット
観音開き式の扉は、左右に開くことで、荷室の開口部を大きく取れることが最大の利点です。まるで観音様が両腕を広げているかのような形状からその名が付けられました。この構造により、一般的な跳ね上げ式扉とは異なり、荷物の積み降ろしが格段に楽になります。例えば、大きな家具や家電製品、自転車なども楽に積み込むことができます。また、アウトドア用品やキャンプ道具など、かさばる荷物が多い場合でも、スムーズに出し入れができます。
観音開き式の扉には、大きく分けて二つの種類があります。一つは左右対称の扉です。左右同じ幅の扉が、それぞれ外側に開きます。このタイプは、荷室の左右どちらからでもアクセスしやすく、特に広い場所での荷物の積み降ろしに最適です。開口部全体を広く使えるため、作業効率も向上します。もう一つは左右非対称の扉です。メインとなる幅広の扉と、サブとなる幅狭の扉が組み合わさっています。幅狭の扉側にスペアタイヤを収納している車種も多く見られます。このタイプは、狭い場所でも開閉できるため、駐車スペースが限られている場合でも荷物の出し入れが容易です。
観音開き式の扉は、商用車だけでなく、近年では車中泊を楽しむ人々にも人気が高まっています。扉を全開にすることで、荷室を広く開放的な空間として活用できます。車中泊用のベッドを展開したり、テーブルや椅子を置いてくつろいだり、様々な使い方が可能です。また、天候に左右されずに荷物の整理や着替えができる点もメリットです。荷室の使い勝手を重視するのであれば、観音開き式の扉は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。荷物の大きさや種類、使用環境に合わせて、左右対称型と左右非対称型を使い分けることで、より快適なカーライフを送ることができます。
観音開き式の扉の特徴 | メリット | 種類 | メリット |
---|---|---|---|
左右に開くことで荷室の開口部を大きく取れる。荷物の積み降ろしが楽。 | 大きな家具や家電製品、自転車など、かさばる荷物の出し入れがスムーズ。車中泊にも人気。天候に左右されずに荷物の整理や着替えが可能。 | 左右対称の扉 | 荷室の左右どちらからでもアクセスしやすい。広い場所での荷物の積み降ろしに最適。開口部全体を広く使えるため、作業効率も向上。 |
左右非対称の扉 | 狭い場所でも開閉できるため、駐車スペースが限られている場合でも荷物の出し入れが容易。幅狭の扉側にスペアタイヤを収納している車種も多い。 |
特殊な後部ドア
荷物を運ぶ車の後部ドアには、様々な工夫が凝らされたものが登場しています。荷物の種類や量、使う場所に合わせて最適なドアを選ぶことができるので、とても便利です。ここでは、いくつか代表的なものを紹介しましょう。
まず、両側に大きく開く蝶番式のドアがあります。まるで蝶の羽のように、左右それぞれ180度以上、合わせて270度も開くものもあります。このドアは、狭い場所でも荷物の出し入れが楽に行えるのが特徴です。例えば、壁にぴったり寄せて駐車した場合でも、ドアを大きく開くことができるので、荷物をスムーズに積み下ろすことができます。
次に、三つ折りのドアを見てみましょう。このドアは、折り畳むことで大きな開口部を作ることができます。そのため、冷蔵庫や洗濯機のような大型の家電製品や、長い木材なども楽に積み込むことができます。また、三つ折りドアの一部だけを開けることもできるので、小さな荷物を取り出す際にも便利です。
巻き取り式のシャッタードアも、よく見かけるようになりました。まるでお店のシャッターのように、くるくると巻き取って収納するタイプのドアです。開閉動作が非常にスムーズで、時間もかかりません。また、シャッターを下ろすと、外から中の荷物が全く見えないため、防犯対策としても有効です。
最後に、上下に折り畳むドアも紹介しましょう。このドアは、上部に折り畳んで収納するタイプで、天井付近に収納されるため、荷室のスペースを広く使うことができます。そのため、背の高い荷物を積む際にも邪魔になりません。また、開閉動作も比較的簡単で、力もそれほど必要ありません。
このように、様々な種類の後部ドアが開発され、荷物の積み下ろし作業がより簡単で効率的になっています。今後も、技術の進歩によって、さらに便利な後部ドアが登場することが期待されます。
ドアの種類 | 特徴 | メリット | 用途例 |
---|---|---|---|
蝶番式ドア | 両側に大きく開く(最大270度) | 狭い場所での荷物の出し入れが容易 | 壁際駐車時など |
三つ折りドア | 折り畳み式で大きな開口部 | 大型家電や長尺物の積載、一部のみの開閉も可能 | 冷蔵庫、洗濯機、木材など |
巻き取り式シャッタードア | シャッターのように巻き取る | スムーズな開閉、防犯効果 | セキュリティ重視の場合 |
上下に折り畳むドア | 上部に折り畳んで収納 | 荷室スペースの有効活用、背の高い荷物の積載 | 背の高い荷物 |