無負荷回転数:エンジンの回転速度
何もつながっていない状態での回転速度、それが無負荷回転数です。これは、機械に一切の負荷がかかっていない状態で、どれくらい速く回転できるかを示す数値です。自動車でいうならば、ギアを入れずにエンジンだけをかけた状態を想像してみてください。何も仕事をしていないエンジンの回転速度、これが無負荷回転数です。
もう少し具体的に説明すると、例えば車を運転する時、エンジンはタイヤを回し、車を走らせるという仕事をします。しかし、ギアがニュートラルの状態では、エンジンはタイヤを回す必要がなく、何もしていません。この時、エンジンは自由に回転できます。この回転数が無負荷回転数です。アクセルペダルを踏んでエンジンの回転数を上げていくと、無負荷回転数も上昇します。ただし、無負荷回転数には上限があります。これはエンジンの種類や状態によって決まります。
無負荷回転数の中でも特に重要なのが、何もしていない時の回転速度、つまり「アイドル回転数」です。これは、エンジンが停止しないように最低限必要な回転数です。信号待ちなどで停車している時、エンジンは動いていますが、車は動きません。この時、エンジンはアイドル回転数で動いています。アイドル回転数は通常、数百回転から千回転程度の範囲で設定されていて、エンジンの種類や状態、気温などによって変化します。この回転数が適切に調整されていないと、エンジンが停止してしまったり、燃費が悪くなったりすることがあります。そのため、アイドル回転数の調整はエンジンの性能維持にとって非常に重要です。