オレンジ色コネクター

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ハイブリッド

プリウスを支える縁の下の力持ち

電気で動く車の心臓部ともいえる物が二つあります。一つは電気を蓄える電池、もう一つは電気を動力に変える装置です。この二つを繋ぐのが、電力の通り道となる高電圧の電線です。この電線は、まるで人の体でいう血管のような役割を果たしています。 この電線の中を流れる電気は、家庭で使っている電気よりもはるかに高い電圧です。家庭の電気は100ボルト程度ですが、この電線は数百ボルトにもなります。高い電圧の電気は大きな力を持ちますが、同時に危険も伴います。そのため、電気を安全に送るための工夫が欠かせません。 まず、電線は特殊な素材で作られています。高い電圧に耐えられるだけでなく、熱にも強く、曲がったり、振動したりしても壊れにくい丈夫な素材です。さらに、電線の周りは何層にも重ねた被覆で覆われています。この被覆は、電気を通さない絶縁体でできており、外からの衝撃や熱から電線を保護する役割を果たします。また、万が一、電線が破損した場合でも、感電などの事故を防ぐことができます。 さらに、この電線は電気を効率よく送る工夫も凝らされています。電気が流れる時に熱が発生し、エネルギーが無駄になってしまうのを防ぐため、抵抗の少ない素材が使われています。また、電線の太さも、流れる電流の量に合わせて最適な太さに設計されています。そして、電線の長さをできるだけ短くすることで、エネルギーの損失を最小限に抑えています。 このように、高電圧を安全に送る電線は、特殊な素材や構造によって、高い電圧から守られ、効率よく電気を送ることができるように設計されています。この電線があるおかげで、電気で動く車は、静かで力強く、環境にも優しい走りを実現できるのです。