操る喜び セレスピード
自動車を走らせるには、エンジンの回転数を車輪の速度に合わせる必要があります。この役割を担うのが変速機です。変速機には様々な種類がありますが、近年注目を集めているのが、自動で変速を行うと同時に、運転者が自ら変速操作も楽しめる機構を持つものです。アルファロメオが開発したセレスピードも、こうした新しい変速機の一つです。
セレスピードは、アルファロメオの誇るツインスパーク16バルブエンジンの性能を最大限に引き出すために開発されました。この高性能エンジンは、回転数に応じて出力特性が変化するため、状況に最適な回転数を維持することが重要になります。セレスピードは、電子制御によって自動的に最適なギアを選択し、スムーズな加速と燃費の向上を実現します。まるで熟練の運転者が操作しているかのような滑らかな変速動作は、乗る人すべてに快適な運転体験を提供します。
しかし、セレスピードは単なる自動変速機ではありません。運転者が自らギアを選択することも可能です。ステアリングホイールに取り付けられたパドルシフトと呼ばれるレバーを操作することで、まるでレーシングカーのドライバーのように、瞬時にギアチェンジを行うことができます。この機能により、運転者はエンジンの回転数を自在に操り、より積極的に運転を楽しむことができます。急な坂道やカーブの多い道でも、思い通りの走りを可能にします。
アルファロメオは、単なる移動手段ではなく、運転そのものを楽しむための車作りを理念としています。セレスピードは、まさにこの理念を体現した技術です。高度な電子制御技術と、運転者の操作性を両立させることで、乗る人に操る喜びを提供します。セレスピードは、アルファロメオの情熱と技術力の結晶と言えるでしょう。