カム軸

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エンジン

エンジンの隠れた敵:摩擦損失

車は、燃料を燃やして得た力で動いています。しかし、燃料の力すべてが車の動きに変わるわけではありません。燃料の力の一部は、色々な部品の摩擦によって熱に変わり、失われてしまいます。これが摩擦損失です。摩擦損失を減らすことが、燃費を良くする上で大切です。 車の心臓部であるエンジンの中では、ピストンという部品がシリンダーという筒の中を上下に動いています。このピストンの動きが、クランク軸という部品を回転させ、車を走らせる力になります。ピストンがシリンダーの中を動く時、ピストンとシリンダーの壁がこすれ合います。このこすれ合いが摩擦を生み出し、熱を発生させます。摩擦は、動きの邪魔をする力です。この邪魔をする力に打ち勝つために、燃料の力が必要になります。つまり、摩擦のせいで燃料の力が無駄に使われてしまうのです。 クランク軸が回転する時にも、摩擦が発生します。クランク軸は、軸受けという部品で支えられています。クランク軸が回転すると、クランク軸と軸受けがこすれ合い、摩擦と熱が発生します。ここでも、燃料の力が無駄に消費されてしまいます。 エンジンオイルは、摩擦を減らすために重要な役割を果たします。エンジンオイルは、ピストンとシリンダーの間や、クランク軸と軸受けの間に入り込み、部品同士が直接触れ合うのを防ぎます。これにより、摩擦が減り、熱の発生も抑えられます。しかし、エンジンオイルを使っても摩擦を完全に無くすことはできません。 摩擦損失は、燃費を悪くする大きな原因の一つです。摩擦損失を少しでも減らすことができれば、燃費を良くし、燃料消費量を減らすことができます。そのため、自動車メーカーは、部品の表面を滑らかにしたり、摩擦の少ない新しい材料を開発したりと、様々な工夫をして摩擦損失を減らす努力をしています。