安全を守る車の仕組み:キーインターロック装置
車の安全を守る上で、装置の役割はとても大切です。その一つに、自動で変速する車、いわゆるオートマ車に備わっている、かぎの操作と連動する安全装置があります。この装置は、運転する人の操作ミスを防ぎ、事故を未然に防ぐ働きをしています。
具体的には、変速レバーの位置とかぎの抜き差しを連動させて、安全な操作を促します。例えば、エンジンをかけるには、変速レバーを駐車の位置(ピーレンジ)にしなければなりません。また、駐車の位置から他の位置に切り替える時は、必ず停止用の踏み板を踏む必要があります。こうした操作がきちんと行われるよう、機械仕掛けで制御しているのが、この安全装置です。
この装置のおかげで、うっかりミスによる急な発進や、意図しない車の動き出しを防ぐことができます。例えば、小さな子どもが運転席で遊んでいて、誤って変速レバーを操作してしまったとしても、停止用の踏み板を踏んでいなければ車は動きません。また、駐車時に変速レバーをパーキングレンジに入れ忘れてキーを抜こうとしても、抜けません。そうした思わぬ事故を未然に防ぐことで、安全な運転環境を守っているのです。
この装置は、普段あまり意識されることはありませんが、私たちの安全な運転を陰で支える重要な役割を果たしています。まるで縁の下の力持ちのように、ドライバーのうっかりミスをカバーし、大きな事故につながる危険を未然に防いでくれているのです。この装置の存在を意識することで、より安全運転への意識を高め、安全な車を運転するように心がけましょう。