コンバインド燃費

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クルマの燃費規制:コンバインド燃費とは?

自動車の燃費を測るやり方は、国によって違います。例えばアメリカでは、「組み合わせ燃費」という数値が燃費の基準となっています。この「組み合わせ燃費」は、街中を走ることを想定した走り方(街乗り)と、郊外や高速道路を走ることを想定した走り方(高速道路)の燃費を合わせて計算します。単純に二つの燃費を足して二で割るのではなく、55対45の割合で混ぜ合わせた計算をすることで、より実際に近い燃費を表しています。 具体的に説明すると、街乗り燃費が1リットルあたり15キロメートル、高速道路燃費が1リットルあたり20キロメートルだとします。この場合、組み合わせ燃費は1リットルあたり約17.1キロメートルになります。街乗りと高速道路の燃費を単純に平均すると17.5キロメートルになりますが、組み合わせ燃費では、より走行距離の長い高速道路燃費の影響が大きくなるように計算されているため、17.1キロメートルという値になります。 この計算方法は、アメリカの燃費ルールに大きく関わっており、自動車を作る会社にとって非常に大切な数値となっています。なぜなら、燃費が悪いと、販売に影響が出る可能性があるからです。 燃費を良くするために、自動車メーカーは様々な工夫をしています。例えば、エンジンの改良や車体の軽量化、空気抵抗を減らすためのデザインなどが挙げられます。また、ハイブリッド車や電気自動車など、燃費の良い車の開発も進んでいます。 このように、燃費は自動車を選ぶ上で重要な要素の一つであり、各国で様々な計測方法が用いられています。アメリカでの「組み合わせ燃費」は、街乗りと高速道路の燃費を組み合わせて、より実態に近い燃費を算出する工夫が凝らされた方法と言えます。
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燃費ラベルからわかること

燃費とは、車が使う燃料の量に対して、どれだけの距離を走れるかを示す大切な値です。簡単に言うと、1リットルの燃料で何キロメートル走れるかで表され、単位はキロメートル毎リットル(km/L)を使います。この値が大きいほど、燃費が良い車ということになります。 燃費が良い車は、同じ距離を走るために必要な燃料の量が少なくて済みます。つまり、燃料にかかるお金を節約できるという大きなメリットがあります。例えば、燃費が10km/Lの車と20km/Lの車で100km走る場合、前者は10リットルの燃料が必要ですが、後者は5リットルで済みます。燃料の価格が1リットルあたり150円だとすると、前者は1500円、後者は750円となり、750円もの差が出ます。 では、燃費は何によって変わるのでしょうか。車の燃費は、エンジンの性能が大きく関わっています。効率良く燃料を燃焼させるエンジンは、燃費が良くなります。また、車の重さも燃費に影響します。重い車は動かすのに多くのエネルギーが必要になるため、燃費が悪くなります。さらに、車の形も重要です。空気抵抗が少ない流線型の車は、燃費が良くなります。 運転の仕方も燃費に大きく影響します。急発進や急ブレーキは燃料の無駄遣いになりますので、なるべく穏やかに運転することで燃費を向上させることができます。また、道路状況も燃費に影響します。渋滞が多い道路では、発進と停止を繰り返すため、燃費が悪化します。一方、信号の少ない道路では、一定の速度で走ることができるため、燃費が良くなります。その他にも、エアコンの使用や荷物の量なども燃費に影響を与えます。日頃から燃費を意識して運転することで、燃料コストを抑えることができます。