ゴム系接着剤

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車の生産

ゴム系接着剤:車における活用と注意点

ゴム系接着剤とは、名前の通り、天然ゴムもしくは人工的に作られたゴムを主成分とする接着剤です。皆さんの身近にある、文房具店や家庭用品店で手軽に手に入る黄褐色の接着剤が代表的なものです。初期接着力、つまり塗ってすぐに接着する力が強いことと、常温での凝集力、つまり接着した状態を保つ力が強いことが特徴です。そのため、様々な場面で役に立っています。 ゴム系接着剤は、ゴム、繊維、皮革といった素材を接着するのに適しています。私たちの生活のあらゆる場面で活躍しており、例えば、靴の修理、かばんの修繕、おもちゃの組み立てなど、家庭でも広く使われています。また、スニーカーのソール貼り付けにもよく使われます。これは、ゴム系接着剤の柔軟性が、歩行時の衝撃を吸収するのに役立つからです。さらに、速乾性があり、比較的安価であることも、広く普及している理由の一つです。 工業製品の製造過程でも、ゴム系接着剤は重要な役割を担っています。部品の接着や固定に使用されるだけでなく、耐震性や防音性を高める目的でも使われています。例えば、自動車の部品接着や、建材の固定などにも活用されています。 ゴム系接着剤には、溶剤型と水性型があります。溶剤型は接着力が強い反面、引火性があり、独特のにおいがあります。一方、水性型は安全性が高く、においも少ないですが、接着力は溶剤型に比べるとやや劣ります。用途に合わせて適切な種類を選ぶことが大切です。このように、ゴム系接着剤は、私たちの生活から産業まで幅広い分野で活躍する、なくてはならない存在となっています。