サーモスイッチ

記事数:(1)

機能

電動冷却ファンの役割

車はエンジンを動かすと、たくさんの熱が出ます。この熱をうまく冷まさないと、エンジンが壊れたり、車が動かなくなったりするので、冷やす仕組みが大切です。 エンジンを冷やすために、冷却水という水が使われています。この冷却水はエンジンの熱い部分をぐるぐる回って熱を吸収します。まるで熱いお風呂に水を入れて冷ますように、エンジンの中の熱を冷却水が奪っていくのです。 熱くなった冷却水は、次にラジエーターという部分に送られます。ラジエーターは、車の前面にある網のような部品で、ここで冷却水の熱を空気中に放出します。ラジエーターは、いわば車の冷却装置です。冷却水はラジエーターの中を流れる細い管を通ることで冷やされ、再びエンジンへと戻り、熱を吸収する、という繰り返しでエンジンを冷やし続けます。 電動冷却ファンは、このラジエーターの働きを助ける大切な部品です。扇風機のように羽根が回転することで、ラジエーターにたくさんの風を送り込みます。この風がラジエーターを通ることで、冷却水の熱をより早く外に逃がすことができるのです。 特に車が止まっている時や、ゆっくり走っている時は、ラジエーターを通る風が少なくなります。このような時に電動冷却ファンが活躍します。ファンが勢いよく風を送ることで、ラジエーターを効率的に冷やし、エンジンが熱くなりすぎるのを防ぎます。 このように、冷却水、ラジエーター、電動冷却ファンが連携して働くことで、エンジンの温度を適切に保ち、車がスムーズに動くようにしているのです。 もしこれらの部品がうまく動かないと、エンジンがオーバーヒートしてしまい、大きな故障につながることもあります。ですから、日頃から冷却系の点検をしておくことが大切です。