車の心臓部、スロットルレバーを解説
車の速さを変える仕組みは、自転車の仕組みとよく似ています。自転車の場合、ペダルを漕ぐ速さで速さが変わり、ブレーキレバーを握ることで速さを落とします。車の場合もこれと同様に、アクセルペダルを踏むことで速さを上げ、ブレーキペダルを踏むことで速さを落とします。
アクセルペダルの動きは、エンジンの回転数を変えることで速さを調整します。この時、アクセルペダルの動きをエンジンに伝える重要な部品が、スロットルレバーです。スロットルレバーは、空気の量を調整する扉のような部品、スロットルバルブと繋がっています。アクセルペダルを踏むとスロットルレバーが動き、スロットルバルブが開きます。すると、エンジンにたくさんの空気が入り、エンジンの回転数が上がり、車は加速します。
逆にアクセルペダルから足を離すと、スロットルレバーが元の位置に戻り、スロットルバルブが閉じます。すると、エンジンに入る空気の量が減り、エンジンの回転数が下がり、車は減速します。
このスロットルバルブの開閉具合を細かく調整することで、エンジンの回転数を調整し、ドライバーが思った通りの速さで走ることができるのです。まるで自転車のブレーキレバーとワイヤーの関係のように、アクセルペダルとスロットルレバー、そしてスロットルバルブが連動して、スムーズな運転を可能にしています。
エンジンの回転数は、空気だけでなく燃料の量も調整することで変化します。空気と燃料が適切な割合で混ざり合って初めて、エンジンは効率よく動力を生み出すことができます。このため、エンジンの制御装置はアクセルペダルの踏み込み具合に応じて、空気と燃料の量を正確に調整し、最適な状態を保つように制御しています。私たちが普段何気なく運転している裏側では、このような複雑で精密な制御が常に行われているのです。