フィラーキャップ

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車の構造

意外と知らない燃料キャップの役割

自動車の燃料を入れる場所には、蓋があります。これが燃料キャップです。一見すると、ただの蓋のように思われるかもしれませんが、自動車を安全に走らせ、調子を保つためには、燃料キャップはとても大切な役割を果たしています。 燃料キャップがないと、燃料タンクの中に塵や埃、虫などの異物、そして雨水などが入り込んでしまうことがあります。これらの異物が燃料の通り道に入り込むと、エンジンがうまく動かなくなることがあります。燃料の通り道が詰まってしまったり、エンジン内部の繊細な部品が傷ついてしまうからです。ひどい場合には、エンジンが焼き付いてしまい、修理ができなくなってしまうこともあります。 また、燃料キャップがないと、燃料が蒸発しやすくなります。燃料は、常温でも少しずつ蒸発する性質があります。燃料キャップがきちんと閉まっていないと、蒸発する量が増えてしまい、無駄な燃料消費につながります。特に、気温の高い時期には蒸発量が増えるため、注意が必要です。 さらに、燃料キャップがないと、燃料を盗まれてしまう危険性もあります。燃料キャップは、燃料タンクへの不正アクセスを防ぐ役割も担っています。キャップがないと、誰でも簡単に燃料を抜き取ることができてしまいます。 このように、燃料キャップは、エンジンの調子を保ち、無駄な燃料消費を抑え、燃料盗難を防ぐなど、自動車の安全性と性能維持に欠かせない部品です。給油の後は、燃料キャップがきちんと閉まっているか、必ず確認するようにしましょう。軽く押さえ込んだり、カチッと音がするまで回して、確実に密閉されていることを確認することが大切です。