ブレーキテスター

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メンテナンス

車の止まる力、制動試験機とは?

車を安全に止めるための装置であるブレーキの性能を確かめる機器、制動試験機には様々な種類があります。大きく分けると、工場などでよく見かける台上試験機と、実際に車を走らせて試験を行う実走行試験機があります。 台上試験機は、回転するローラー状の装置の上に車を載せてタイヤを回し、ブレーキの効き具合を測定します。この台上試験機の中でも、多くの工場などで使われているのがローラー駆動式ブレーキテスターです。ローラー駆動式ブレーキテスターは、機械でローラーを回転させ、その上でタイヤを回してブレーキの力を測定します。この方式は、比較的簡単な仕組みで各タイヤごとのブレーキの力を測定できるため、車を作る工場での最終検査や、販売後の定期点検などで広く使われています。他にも、特定の状況下でブレーキの性能を評価するための特別な試験機も存在します。 例えば、急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐABS(アンチロックブレーキシステム)が正しく作動しているかを確かめるための試験機や、車を止めておくための駐車ブレーキの性能を評価するための試験機などがあります。これらの試験機は、ブレーキシステムの安全性を確保し、運転中の事故を防ぐ上で重要な役割を担っています。 実走行試験機は、実際の道路を走行しながらブレーキの性能を測定します。台上試験機では再現が難しい、実際の走行状況に近い環境で試験を行うことができるため、より現実的なデータを得ることができます。速度や路面状況など、様々な条件を変えながら試験を行うことで、ブレーキシステムの性能をより詳細に評価することができます。このように、制動試験機には様々な種類があり、それぞれ異なる方法でブレーキの性能を測定します。これらの試験機のおかげで、私たちは安全に車を運転することができるのです。