ブレーキフィーリング

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安心安全!油圧式補助ブレーキ

油圧式補助ブレーキは、大型車両や特殊車両によく使われている安全のための装置です。文字通り、油の力を利用してブレーキを補助する仕組みで、普段私たちが乗る乗用車とは少し違ったブレーキのかけ方になります。 普段ブレーキペダルを踏むと、倍力装置というものがブレーキの力を増幅させてくれます。しかし、この倍力装置が何らかの理由で故障してしまうと、ブレーキペダルが重くなり、十分な制動力を得ることが難しくなります。このような万が一の事態に備えて、油圧式補助ブレーキが活躍します。 油圧式補助ブレーキは、エンジンや専用の電動ポンプによって油圧を作り出します。この油圧は普段は使われていませんが、倍力装置が故障した時や、坂道発進などでより強い制動力が必要な時に、運転席の操作によって油圧がブレーキ系統に送られます。油圧の力によってブレーキが作動するため、倍力装置が故障しても十分な制動力を確保できるのです。 特に大型車両や特殊車両は、乗用車に比べて車両重量が非常に大きいため、停止させるために大きな力が必要です。もしブレーキが十分に効かないと、大きな事故につながる危険性があります。油圧式補助ブレーキは、このような重量のある車両において、安全を確保するために非常に重要な役割を果たしています。 油圧式補助ブレーキは、常に作動しているわけではありません。通常は待機状態にあり、必要な時にのみ作動するように設計されています。これにより、無駄なエネルギー消費を抑え、システムの寿命を延ばすことにも貢献しています。まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。