ホイップアンテナ

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機能

車のアンテナ:ホイップ型を中心に

ホイップ型空中線とは、車の前面にある板金部分や後部にある板金部分に棒状の空中線を据え付けて用いるものです。車の空中線として最も広く知られ、様々な面で釣り合いが取れた空中線と言えます。棒空中線と呼ばれることもあります。 この空中線は、車の形と調和しやすく、特別な扱いを必要としません。それでいて、比較的良い受信性能を持っています。そのため、多くの車種で採用されています。また、造る値段も比較的安く、車を作る会社にとって魅力的な選択肢となっています。 仕組みが単純なので、壊れにくく、手入れも簡単です。これは利点の一つと言えるでしょう。洗車の際も特に注意する必要がなく、普段使いの車には最適な空中線です。 ホイップ型空中線は、長さを変えることで受信する電波の周波数を調整できます。車の屋根に取り付けることで、周りの建物などの影響を受けにくくなり、より良い受信状態を得られることもあります。しかし、車の高さより高い位置に空中線が出ているため、機械式駐車場などでは注意が必要です。 近年では、デザイン性を重視した車が増え、シャークフィン型空中線やフィルム型空中線など、様々な種類の空中線が開発されています。しかし、ホイップ型空中線は、その単純な構造、安定した性能、そして低価格という点で、依然として多くの車に採用され続けています。特に、価格を抑えたい車や、実用性を重視する車には最適な選択肢と言えるでしょう。