マシン油

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車の生産

機械油:自動車製造を支える隠れた存在

機械油とは、機械をなめらかに動かすために使われる油のことです。 読んでそのままの意味ですね。いろいろな種類の機械油がありますが、ここでは、何も混ぜものをしていない、一番基本的な種類の機械油についてお話します。 この機械油の特徴は、精製があまりされていないことです。 精製というのは、もとになる原油から汚れを取り除く作業のことです。この機械油は、その作業があまり行われていません。そのため、高性能な他の油と比べると、ねばりけ具合や、空気に触れても変質しにくいかといった点で劣ります。 しかし、あまり手を加えていないので、作るのにお金があまりかかりません。 なので、値段が安いという良い点があります。 この機械油は、構造が単純なので、いろいろな場面で使われています。 例えば、簡単な機械の動きを滑らかにしたり、金属の表面に塗ってさびを防いだり、部品を加工するときに熱を逃がしたりするのに役立ちます。また、農業機械や建設機械など、屋外の厳しい環境で使われる機械にもよく使われています。 高性能な油は必要ないけれど、とにかく安く済ませたいという時にぴったりです。 ただし、精製度が低いということは、不純物が多く含まれているということでもあります。そのため、高温になる場所や、精密な機械には適していません。 そういった場所では、より高性能な、しっかりと精製された油を使う必要があります。機械油を選ぶときは、使う場所や機械の種類をよく考えて、適切なものを選ぶことが大切です。 価格だけで選んでしまうと、機械の故障につながることもあるので気をつけましょう。