メジャーチェンジ

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車の開発

クルマの進化:メジャーチェンジとは?

車を新しくするやり方には、大きく分けて二つの方法があります。一つは部分改良、もう一つは全面改良です。部分改良とは、少しだけ新しくすることで、車の見た目を少し変えたり、新しい部品を付け加えたりするような改良です。例えば、前部の飾り板や後ろの明かりの形を変えたり、運転席に新しい画面を取り付けたりといった変更です。 全面改良とは、車全体を新しく作り直すことです。車の骨組みからエンジン、内装まですべて新しくなります。まるで新しい車を作るような大がかりな改良です。 この部分改良と全面改良の間に、位置づけが曖昧な改良があります。それが、いわゆる「大幅改良」と呼ばれるものです。これは、部分改良と呼ぶには変更点が大きく、全面改良と呼ぶには変更点が足りない、ちょうど中間に位置する改良です。具体的には、前部の飾り板や後ろの明かりを変えるだけでなく、車の外側の鉄板や運転席、助手席周りの内装まで新しくすることがあります。場合によっては、全面改良と同じくらい大きく変わることもあり、どこまでを大幅改良と呼ぶのか、判断が難しいケースもあります。そのため、大幅改良を全面改良と呼ぶこともあり、人によって解釈が異なり、混乱を招く原因となっています。 車を作る会社は、車の販売状況や開発の状況、更には周りの状況などを総合的に判断して、部分改良にするか、大幅改良にするか、全面改良にするかを決めていきます。消費者は、車のどこがどのように新しくなったのかをしっかりと見極め、自分に合った車を選ぶことが大切です。新しい技術や部品が追加されれば、車の値段も上がることが多いので、予算との兼ね合いも重要です。