リヤエンジン

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駆動系

リヤエンジン車の魅力と特徴

車は、動力を路面に伝えることで走ります。その動力をどの車輪に伝えるかによって、様々な方式があり、これを駆動方式と呼びます。後輪駆動、つまりリヤエンジン・リヤドライブ(RR)方式は、その名の通り、車の後ろ側に動力源である機関を積み、後ろの車輪を回して走らせる方式です。 近年は乗用車ではあまり見かけなくなりましたが、一昔前は小型乗用車でもよく使われていました。理由はいくつかあります。まず、機関を後ろに配置することで、床を低くしやすく、車内を広くすることができました。限られた大きさの中で、いかに広く快適な空間を作るかは、特に小型車にとって大きな課題でした。RR方式は、この課題を解決する有効な手段だったのです。また、機関が後ろにあることで、後ろの車輪により多くの荷重がかかります。駆動する車輪に荷重がかかると、地面との摩擦が大きくなり、エンジンの力が無駄なく路面に伝わりやすくなります。そのため、雪道やぬかるんだ道でも、ぐっと力強く発進し、安定した走りを実現できました。舗装されていない道が多かった時代、これは大きな利点でした。特に、小さな車や軽い車にとって、RR方式は悪路走破性を高める上で、無くてはならない技術だったと言えるでしょう。しかし、高速走行時の安定性に課題があったこと、衝突安全性や重量配分のバランスなどの問題から、近年では乗用車では採用されることが少なくなっています。現在では、路線を走る大きな乗り物や、一部の運動競技用の車などで使われています。このように、RR方式は一長一短のある駆動方式ですが、かつての日本の小型車にとって、なくてはならない存在であり、自動車技術の発展に大きく貢献した方式と言えるでしょう。
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懐かしの足回り:ダイヤゴナルリンク式サスペンション

斜めにつなぐ腕という名の、板ばねを使った繋ぎ方式は、半世紀ほど前に、後ろの車輪を動かす仕掛けを持つ車、特に後ろに機関のある車でよく使われていました。この繋ぎ方は、板ばねが斜めに配置されることで、車輪の上下運動と回転運動を同時に制御するという、独創的な構造を持っています。 具体的に説明すると、左右の後輪にはそれぞれ腕のような部品がついており、この部品が車体の中心に対して斜めに取り付けられています。この腕のような部品が、板ばねの役割を果たし、路面からの衝撃を吸収する役割を担います。この斜めの配置が、「斜めにつなぐ腕」の名前の由来となっています。 左右の車輪はそれぞれ独立して動くため、片方の車輪が段差に乗り上げても、もう片方の車輪には影響を与えず、安定した走行を続けることができます。また、独立して動くことで路面からの衝撃を効果的に吸収し、車内の揺れを抑え、乗り心地を良くします。 さらに、この方式には、当時高価だった部品を使う必要がないという大きな利点がありました。部品点数を減らすことで、製造費用を抑えることができ、より多くの人に利用しやすい車を作ることが可能となりました。 このように、斜めにつなぐ腕という名の繋ぎ方式は、独創的な構造と乗り心地の良さ、そして製造費用を抑えることができるという利点から、半世紀前の車において画期的な技術として広く採用されました。