リヤヘッダー

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車の構造

車の屋根の強度を守るルーフボー

車の屋根後端、ちょうど額に鉢巻を巻くように配置されているのがルーフボーです。リヤヘッダーとも呼ばれるこの部品は、車の骨格にとって無くてはならない重要な補強材です。 屋根は、人が乗り降りするためのドアの開口部や、窓ガラスをはめ込むための開口部など、どうしても開口部が多くなってしまいます。開口部が増えると、どうしても強度が落ちてしまうため、それを補うための様々な工夫が凝らされています。ルーフボーも、屋根の強度を保つための、そうした工夫の一つです。 ルーフボーは、屋根後端の縁をぐるりと囲むように配置されており、左右に伸びるルーフレールと結合して一体化することで、屋根全体の強度と剛性を高める役割を果たします。もしルーフボーが無ければ、車体の剛性が低下し、走行安定性や安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。また、車体が歪んでしまうことで、ドアや窓の開閉に不具合が生じることもあります。 さらに、ルーフボーは、横転事故のような万が一の事態においても、車室を守る重要な役割を担います。屋根がつぶれてしまうのを防ぎ、乗員の生存空間を確保する上で、ルーフボーの存在は欠かせません。 このように、ルーフボーは普段は目立たない場所にありますが、車の強度や安全性にとって非常に重要な部品です。縁の下の力持ちとして、私たちの安全なドライブを支えていると言えるでしょう。