ルーツ式

記事数:(4)

エンジン

車の心臓部!スーパーチャージャー徹底解説

車の心臓部であるエンジンには、より多くの空気を送り込み、出力を高めるための装置があります。それが過給機です。過給機には大きく分けて二つの種類があります。排気ガスのエネルギーを利用する「排気駆動過給機」と、エンジンの回転力を利用する「機械駆動過給機」です。この「機械駆動過給機」こそ、一般的に「スーパーチャージャー」と呼ばれるものです。 スーパーチャージャーは、エンジンの回転軸であるクランク軸からベルトやギアを介して直接動力を得て、空気を圧縮します。アクセルを踏むと、エンジンの回転数が上がるのと同時に過給機の回転数も上がり、空気が圧縮されてエンジンへ送り込まれます。まるで自然吸気エンジンのように、アクセル操作と加速がリニアに連動するため、ドライバーは思い通りの運転を楽しむことができます。これが、排気ガスを利用するターボチャージャーとは異なる、スーパーチャージャーの大きな特徴です。ターボチャージャーの場合、排気ガスの勢いが強くなるまでタイムラグが生じるため、加速に若干の遅れが生じることがあります。 スーパーチャージャーは、ターボチャージャーに比べて構造が単純です。そのため、部品点数が少なく、小型軽量である点もメリットです。また、ターボチャージャーのように高温の排気ガスを利用しないため、耐久性が高い傾向にあります。 これらの特徴から、スーパーチャージャーは、素早い反応速度と力強い加速を求められるスポーツカーや、スムーズで静かな加速が求められる高級車などに多く採用されています。アクセルを踏んだ瞬間に力強く、そして滑らかに加速する感覚は、スーパーチャージャーならではの魅力と言えるでしょう。
エンジン

滑らかな加速を支える、機械式過給器

機械式過給器は、車の心臓部であるエンジンに、より多くの空気を送り込むことでパワーを高める装置です。まるで自転車の空気入れのように、空気を押し縮めてエンジン内部に送り込むことで、通常よりも多くの燃料を燃やすことができます。その結果、エンジンの爆発力が上がり、力強い加速を生み出すことができるのです。 機械式過給器にはいくつかの種類がありますが、その中でもルーツ式と呼ばれるものは、独特の仕組みを持っています。ルーツ式過給器の内部には、蚕の繭のような形をした2つの回転体(ローター)が入っています。この2つのローターが、歯車のように噛み合いながら高速で回転することで、空気を器用に圧縮してエンジンへと送り込みます。まるで2つの手で空気を抱え込み、ぎゅっと押し出すような動作を想像してみてください。 このルーツ式過給器は、構造が比較的単純です。そのため、部品点数が少なく、小型で軽い仕上がりになります。また、エンジン回転数が低い状態からでも、空気を効率的に圧縮できるという利点もあります。これは、街乗りなどで多用する低回転域からでも力強い加速を得られることを意味し、普段使いの車でも快適な運転を楽しむことができるのです。アクセルを踏んだ瞬間に、背中がシートに押し付けられるような力強い加速を、ぜひ体感してみてください。まるでスポーツカーに乗っているかのような、爽快な走りを楽しむことができるでしょう。
エンジン

滑らかな加速を支える、機械式過給器:ルーツ式

根津式過給器は、自動車の心臓部である原動機に、より多くの空気を送り込むための装置です。空気の量を増やすことで、燃焼が促進され、結果として動力の向上が見込めます。数ある過給器の中でも、根津式過給器は機械式に分類され、独特の仕組みで動作します。 その中心となるのは、蚕の繭のような形をした一対の回転体です。これらは、互いに噛み合いながら回転し、まるで歯車が回るように空気を挟み込み、圧縮しながら押し出します。この回転体の動きによって、原動機に必要な空気が過給されます。他の過給器、例えば遠心式過給器のように羽根車で空気を圧縮するのではなく、回転体の回転運動で直接空気を押し出すことが根津式過給器の特徴です。 根津式過給器の駆動力は、原動機の回転軸から直接得られます。ベルトや鎖などを介さず、原動機と直結しているため、回転軸の動きに過給器が即座に反応します。アクセルを踏むと、ほぼ同時に過給が始まり、力強い加速を得られます。まるで呼吸をするかのような、自然で滑らかな加速感は、根津式過給器の大きな魅力と言えるでしょう。 独特の形状を持つ回転体と、原動機との直接連結という構造は、他の過給器には見られない根津式過給器ならではの特徴です。この特徴的な構造と動作原理によって、多くの自動車愛好家を魅了し続けているのです。
エンジン

車の心臓部!スーパーチャージャーとは?

車の心臓部とも呼ばれる動力源、エンジン。その力を高める重要な装置の一つに加圧器があります。加圧器は、エンジン内部に取り込む空気を圧縮し、密度を高める役割を担います。 空気は、圧縮されることで、体積が小さくなり、同じ体積でもより多くの空気が入るようになります。空気の中には、エンジンを動かすために必要な酸素が含まれています。ですから、圧縮された空気は、より多くの酸素をエンジンに供給できることを意味します。 エンジン内部では、酸素と燃料を混ぜ合わせて爆発させることで力を生み出します。酸素の量が増えれば、より大きな爆発を起こすことができ、結果としてエンジンの力は増大します。これが、加圧器の仕組みによる出力向上の原理です。 高い山など、空気の薄い場所では、自然に吸い込める酸素の量が少なくなります。このような場所でも、加圧器を使うことで、エンジンの性能を維持することができます。平地と同じように力を発揮することが可能になるのです。 加圧器には、エンジンの大きさを変えずに出力を高められるという利点もあります。エンジンの大きさを変えることなく、より大きな力を得られるため、場合によっては燃費の向上にも繋がります。より少ない燃料で、より大きな力を生み出せるからです。このように、加圧器は、エンジンの性能向上に大きく貢献する重要な装置と言えるでしょう。