交差コイル方式

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車の速度計:マグネット式とは?

車の速度を知るために欠かせない速度計。速度計にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。大きく分けると、かつて主流だった機械式と、現在の主流である電気式に分類されます。 機械式は、エンジンの回転運動をワイヤーで速度計に伝え、針を動かして速度を表示する仕組みです。内部では、回転するケーブルが速度計の内部にある磁石と連動しており、この磁石が針を引っ張ることで速度を示します。構造が単純でわかりやすいという長所がある一方、ワイヤーの経年劣化による誤差や、振動による針の揺れといった欠点も抱えていました。また、速度計の設置場所もワイヤーの長さに制限されるため、設計の自由度が低いという側面もありました。 一方、電気式は車輪の回転速度をセンサーで検知し、電気信号に変換して速度計に表示します。電気式には、大きく分けてマグネット式とデジタル式があります。マグネット式は、機械式と同様に針で速度を表示しますが、電気信号によって針を制御するため、機械式よりも正確な速度表示が可能です。また、ワイヤーがないため、設計の自由度も高く、様々な場所に速度計を設置することができます。デジタル式は、液晶画面に数字で速度を表示する方式です。表示が見やすく、正確な速度を把握しやすいというメリットがあります。近年は、このデジタル式が主流になりつつあり、多くの車種で採用されています。 このように、速度計は時代と共に進化を遂げてきました。かつての機械式から、より正確で多機能な電気式へと変化し、ドライバーにとってより安全で快適な運転環境を提供しています。今後も技術の進歩と共に、更なる進化が期待されます。