視界良好!可倒式ヘッドレスト
頭を支える安全装備であるヘッドレストは、追突された際にむち打ち症になるのを防ぐなど、事故の際に重要な役割を担います。しかし、普段運転席から後ろを見るときに視界を遮ってしまうことがあります。特に後部座席中央に座席がある車種の場合、中央のヘッドレストが運転手の視界を妨げることがあります。
そこで視界を良くする工夫として考えられたのが、可倒式ヘッドレストです。可倒式ヘッドレストは、必要に応じてヘッドレストを倒すことができる機構です。使わない時は倒しておくことで、後方の視界が広がり、安全確認がしやすくなります。多くの車は後部座席に可倒式ヘッドレストを搭載しています。最近では手動で倒すだけでなく、スイッチ操作で自動的に倒れるものや、荷物席として使用するときに自動で倒れるものも出てきています。
しかし、後部座席に人を乗せる際は、ヘッドレストを起こしておくことが大切です。倒れたままの状態だと、追突された際にヘッドレストの役割を果たすことができず、むち打ち症などの大きな怪我につながる可能性があります。安全のためにも、人を乗せる前には必ずヘッドレストが起きた状態になっているかを確認しましょう。
このように、可倒式ヘッドレストは、安全性を確保しつつ、運転時の後方視界も良好に保つ、両方の利点を兼ね備えた優れた仕組みです。安全と視界、どちらも大切にするために、可倒式ヘッドレストの機能を正しく理解し、状況に応じて適切に使い分けることが重要です。可倒式ヘッドレストは安全運転を支援する心強い味方と言えるでしょう。