坂道発進

記事数:(1)

安全

クルマの停止可能勾配:安全な駐車のために

車を安全に止めておくことは、とても大切なことです。特に、坂道に車を停めるときには、車がずり落ちていかないかどうかをしっかりと確認しなければいけません。そこで重要となるのが、『停止可能勾配』という考え方です。 停止可能勾配とは、車を坂道に停めた時に、ブレーキをかけていれば安全に停車できる坂の最大の傾斜のことです。この傾斜は、百分率(パーセント)で表されます。例えば、停止可能勾配が10%の車の場合、水平方向に100メートル進むごとに、垂直方向に10メートル高くなる坂道までなら、ブレーキをかけて停車できることを意味します。つまり、この数値が大きいほど、急な坂道でも安全に停車できる車ということになります。 この停止可能勾配は、いくつかの要素によって決まります。まず重要なのは、ブレーキの性能です。ブレーキがしっかりと効く車ほど、急な坂道でも停車できます。次に、タイヤと路面の間の摩擦の大きさも大切です。摩擦が大きいほど、タイヤが滑りにくくなり、車を安全に停車させることができます。雨の日や凍結した路面では、摩擦が小さくなるため、停止可能勾配も小さくなります。ですから、そのような状況では、より一層注意深く運転する必要があります。 停止可能勾配は、車の種類によって異なります。一般的に、重い車ほど停止可能勾配が大きく、軽い車ほど小さくなります。また、タイヤの種類やブレーキの状態によっても変化します。そのため、自分の車の停止可能勾配を知ることは、安全運転のために非常に重要です。車の説明書やメーカーのウェブサイトなどで確認することができます。急な坂道に車を停める際には、必ず駐車ブレーキをかけ、タイヤ止めを使用するなどの対策をしっかりと行い、安全を確保するように心がけましょう。