密閉式

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機能

環境に優しいブレーキ

車は、走る性能と同じくらい、安全に止まる性能が大切です。この止まる性能を支えているのがブレーキです。ブレーキは、運動の力を熱の力に変えることで、車の速度を落としたり、止めたりする仕組みを持っています。ブレーキの主な部品は、摩擦を起こすための板状の部品であるブレーキパッドと、ブレーキパッドが押し付けられる回転する円盤であるディスク、またはドラムです。ディスクブレーキは、車輪と一緒に回転するディスクの外側からブレーキパッドを挟み込むように押し付けることで摩擦を生み出します。ドラムブレーキは、車輪と一緒に回転するドラムの内側からブレーキパッドを広げることで摩擦を生み出します。 ブレーキパッドは、摩擦を起こしやすい特別な材料で作られています。この材料は、ブレーキを使うたびに少しずつ削れていきます。削れた細かい粒子は、ブレーキダストと呼ばれ、大気中に放出されてしまいます。かつては、ブレーキパッドの材料にアスベストという物質が使われていました。アスベストは摩擦を起こしやすい優れた材料でしたが、人の健康に悪影響を与えることが分かったため、今では使用が禁止されています。現在では、アスベスト以外の様々な材料がブレーキパッドに使われていますが、ブレーキを使う以上、どうしてもブレーキダストの発生は避けられません。 このブレーキダストは、大気を汚染する原因の一つと考えられています。そのため、ブレーキダストを減らす、あるいは発生させない、環境に優しいブレーキの開発が急務となっています。例えば、ブレーキパッドの材料を工夫したり、ブレーキの構造自体を見直したりするなど、様々な研究開発が行われています。将来、ブレーキダストの心配がない、もっと環境に優しいブレーキが搭載された車が走るようになるかもしれません。