年式

記事数:(2)

車の買取

高年式車:新車と中古車の良いとこどり?

高年式車とは、中古車の中でも製造されてから間もない、年式の新しい車のことを指します。一般的には、初回の自動車検査登録制度に基づく検査、いわゆる車検を受ける前の3年以内の車を指すことが多く、場合によっては5年以内を指すこともあります。新車と比べると、すでに人が使用していた車であるため、多少なりとも走行距離はありますが、総じて走行距離が短い傾向にあります。また、車の状態も新車に近い良好な状態が保たれていることが多いです。 高年式車の大きな魅力は、価格の手頃さにあります。新車で購入するよりも価格が抑えられているため、同じ車種でも、新車では手が届かなかったグレードや装備の車を選ぶことができる可能性が広がります。また、自動車の購入費用だけでなく、自動車税や自動車重量税などの維持費用も、新車と比べて安く抑えることができます。 高年式車は、新車と中古車市場の橋渡し的存在として、重要な役割を担っています。新車とほぼ変わらない乗り心地や品質を保ちつつ、価格を抑えたいという消費者のニーズに応えることで、市場全体の活性化にも貢献しています。特に近年では、新車の価格上昇や納期長期化の影響もあり、高年式車の人気が高まっています。新車同様の快適さを求める一方で、費用を抑えたいと考える人にとって、高年式車は魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
車の生産

車の年式:モデルイヤーとは?

車を語る上で欠かせないのが「型式年」です。これは、車両の製造年月とは必ずしも一致しない、いわば車両の公式な年式のことです。この型式年は、アメリカ合衆国の連邦規則集で定められており、車両を識別する番号に関する決まりの中で明確に定義されています。製造から二年以内であれば、実際の製造年に関わらず、製造者が自由に型式年を指定できるのです。 例えば、ある車が2024年の1月に工場で組み立てられたとしましょう。通常であれば2024年製の車と考えますが、製造者が型式年を2023年と定めた場合、この車は2023年型式となります。これは一見不思議なようですが、自動車業界の独特な事情を反映したものです。 自動車は、新車の発表時期や販売戦略に合わせて製造されます。そのため、製造時期と販売時期が必ずしも一致しないという特徴があります。例えば、年末に発表された新車は、その年の型式として販売されることが多く、実際の製造は翌年になる場合もあります。また、人気車種の場合、需要に合わせて前倒しで製造されることもあります。このような状況に対応するために、型式年は製造時期とは切り離して設定できるようになっているのです。 つまり、車を購入する際は、車両に記載されている製造年月だけでなく、型式年にも注目することが重要です。同じ車種でも型式年が異なれば、搭載されている技術や装備が異なる場合もあるため、購入前にしっかりと確認することをお勧めします。型式年は単なる記号ではなく、車両の特性を理解するための重要な手がかりとなるのです。