クルマの所有権:登録から抹消まで
車を自分の物として自由にできる権利、それが所有権です。これは、車を運転できる運転免許とは全く違うものです。運転免許は車を動かす資格を証明するもので、所有権は車そのものに対する権利です。たとえ運転免許を持っていても、所有権がない車を勝手に売ったり、譲ったりすることはできません。
所有権があれば、車をどのように使うか、全て自分で決めることができます。例えば、毎日通勤に使う、週末にドライブを楽しむ、あるいは使わない時は駐車場に置いておく、といった自由があります。さらに、車を売ったり、誰かに譲ったり、廃車にする権利も所有者だけが持っています。レンタカーを例に考えてみましょう。レンタカーは借りている期間だけ運転できますが、自分の好きなように売ったり廃車にすることはできません。これは、レンタカー会社が車の所有権を持っているからです。
所有権は、責任と表裏一体です。車を所有するということは、その車に関わる責任も負うということになります。事故を起こした場合の損害賠償責任や、毎年かかる税金の支払い義務は、所有者にあります。また、駐車場の確保や日々の点検、車検の費用なども所有者が負担しなければなりません。これらの費用や責任を理解せずに車を購入すると、後々困ることになるかもしれません。ですから、車を買う時は、所有権についてよく理解し、責任を持って所有することが大切です。所有権と責任をしっかりと理解することで、安全で楽しい車生活を送ることができます。