流水音

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車の温度調整:流調式ってどんなもの?

車は、寒い季節でも快適に過ごせるように、暖房装置が備わっています。その仕組みは、エンジンの熱をうまく利用したものです。エンジンは動いていると熱くなりますが、この熱を冷やすために冷却水という液体がエンジン内部を循環しています。この温められた冷却水を、暖房に利用するのです。 具体的には、温まった冷却水は細い管がたくさん集まった装置に送られます。これは熱交換器と呼ばれ、ヒーターコアという名前で呼ばれることもあります。この熱交換器に送風機で風を送り込みます。すると、冷却水の熱が熱交換器の管を通して風に伝わり、温風を作り出すことができます。この温風を車内に送り込むことで、車内を暖めることができるのです。 温度調節は、熱交換器に流れる冷却水の量を調整することで行います。流調式温度調節と呼ばれるこの方式では、流量調整バルブという部品が使われます。バルブを開くと冷却水が沢山流れ、温風の温度が上がります。逆にバルブを閉じると冷却水の流れる量が減り、温風の温度は下がります。バルブの開閉度合いを細かく調整することで、ドライバーの好みの温度に設定できるのです。 しかし、この流調式温度調節には、温度調節が難しいという課題があります。バルブの開閉度合いと実際の温度変化の関係が複雑なため、思い通りの温度にするのが難しい場合があります。また、外気温の変化やエンジンの状態によって冷却水の温度も変わるため、常にバルブの開閉度合いを調整する必要があるのです。