蛇管

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蛇管冷却器:車の快適な温度を保つ工夫

蛇管冷却器とは、その名の通り、冷却に使う液体を流す管が蛇のようにくねくねと曲がった形をしている冷却器のことです。この曲がりくねった管のことを蛇管と呼びます。 なぜこのような形をしているかというと、限られた大きさの中で、冷却に使う液体が通る管の長さをできるだけ長くするためです。管を長くすることで、冷却したいものと冷却に使う液体との触れ合う面積を広げることができます。 例えば、熱いお茶を冷ます時を想像してみてください。熱いお茶を入れた湯呑みに氷を一つ入れるよりも、同じ量の氷を砕いてたくさん入れる方が早く冷えますよね。これは、氷とお茶が触れ合う面積が広くなるからです。蛇管冷却器も同じ原理で、管を曲げて長さを稼ぐことで、冷却効率を高めているのです。 蛇管冷却器の中には、冷やす働きをする液体、いわゆる冷媒が流れています。この冷媒の種類は、冷却する対象や温度などによって様々です。例えば、自動車のエアコンでは冷媒としてフロン類などが使われていますし、冷蔵庫では昔はフロン類が使われていましたが、今は環境への影響が少ない代替フロンやイソブタンなどが使われています。 蛇管冷却器は、自動車のエアコンや冷蔵庫以外にも、様々な場所で活躍しています。家庭用のルームエアコンや、工場などで使われる大型の冷却装置などにも利用されています。また、食品工場などでは、製品の温度を一定に保つために蛇管冷却器が使われています。このように、蛇管冷却器は私たちの生活を支える様々な場面で活躍している、重要な技術なのです。