クルマの顔、登録番号標
車両番号標、よく番号札と呼ばれるものは、自動車の身分証のようなものです。一枚の金属板ですが、車の種類や用途、持ち主など、たくさんの大切な情報を示しています。
この番号札は、車の前と後ろに取り付けられています。表示されている数字や文字の組み合わせは、一つ一つ異なっており、まるで人間の顔のように個々の車を識別できます。道路を走るたくさんの車を区別するために、なくてはならないものです。
事故が起きた時、この番号札の情報から持ち主をすぐに特定することができます。また、盗難車の捜査でも、重要な手がかりとなります。このように、番号札は私たちの安全を守る上で大きな役割を果たしています。
番号札には、分類番号と呼ばれる3桁の数字が表示されています。最初の数字が車の種類を示し、乗用車であれば3、貨物車であれば1といった具合です。次の2桁は車の用途を表しており、自家用なのか営業用なのかが分かります。
ひらがな一文字は、車の用途をさらに細かく分類したものです。「あ」や「う」といった文字は自家用車に使われます。「れ」はレンタカーです。
続く4桁の数字は、一連指定番号と呼ばれ、その地域で登録された順番を示しています。同じ数字の車は二つとありません。
近年では、地域独自の絵柄入り番号札も登場しました。これらはその土地の風景や名産品などを描いており、地域の魅力を全国に発信する役割も担っています。番号札は、車の情報伝達手段として、これからも進化を続けていくことでしょう。