車の型を決める骨格:トリムドボディ
車は、様々な部品を組み合わせることでできており、その組み合わせ方によって様々な形や機能を持つ車を生み出しています。車体も例外ではなく、いくつかの種類があり、それぞれ構成が異なっています。大きく分けると、骨格のみの状態と、部品を取り付けた状態の二種類があり、それぞれ「ホワイトボディ」と「トリムドボディ」と呼ばれています。ホワイトボディとは、ドアや窓ガラス、座席などの内装部品を取り付ける前の、いわば骨組みだけの状態を指します。名前の通り、塗装前の白い状態であることが多いです。ホワイトボディは、車の基本的な構造を形作る骨格部分であり、衝突した際の安全性や、走っている時の性能に大きな影響を与えます。そのため、設計段階では、軽量化と強度の両立を図るための様々な工夫が凝らされています。材質には、主に鉄が使われていますが、最近では、より軽いアルミニウムや炭素繊維なども使われ始めています。
一方、トリムドボディとは、ドアや座席などの部品を取り付けた状態です。ホワイトボディに、様々な部品を組み付けていくことで、完成車に近づけていきます。ただし、どこまでの部品を含めるかは、自動車を作る会社によって異なり、明確な決まりはありません。例えば、ある会社では、緩衝材や前照灯を含める場合もありますが、含まない場合もあります。このように、トリムドボディの定義は曖昧な部分があるため、ホワイトボディとトリムドボディの違いを正しく理解することが重要です。トリムドボディの状態から、さらにエンジンやタイヤ、電気系統などの部品を取り付けていくことで、最終的に完成車となります。それぞれの段階で、厳密な検査を行い、安全性を確保しています。このように、ホワイトボディからトリムドボディ、そして完成車へと、段階的に部品を組み付けていくことで、高品質な車が作られています。