違法改造

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規制

不正改造車は危険がいっぱい!

車を自分好みに変えたり、性能を高めたりする改造は、車を持つ喜びの一つです。しかし、改造の中には法律で禁じられているものがあり、これを不正改造と言います。不正改造とは、道路運送車両の保安基準に合わない改造のことです。保安基準とは、車の安全と公害防止のために国が定めた決まりです。 この基準を満たしていない車は、車検に通らないだけでなく、公道を走ることさえ許されません。不正改造には、様々な種類があります。例えば、排気音を大きくするマフラーの改造、車高を極端に下げる改造、タイヤやホイールを規定外のサイズに変更する改造などです。これらの改造は、安全な走行を妨げるだけでなく、周囲に騒音などの迷惑をかける可能性があります。 マフラーの改造は、近隣住民への騒音被害につながるだけでなく、排気ガスの浄化性能を低下させ、大気を汚染する原因にもなります。また、車高を下げる改造は、路面との接触や段差での損傷リスクを高め、ハンドル操作やブレーキの効きにも悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、タイヤやホイールを大きなものに変更すると、スピードメーターの誤差が生じ、適切な速度で走行できなくなる危険性があります。 不正改造は、自分自身の安全だけでなく、周りの人々の安全も脅かす行為です。万が一、不正改造が原因で事故を起こした場合、重い罰則が科せられるだけでなく、保険金が支払われないこともあります。車を改造する際は、保安基準に適合しているかをしっかりと確認し、安全で快適な車社会を実現するために、一人一人が責任ある行動を心がけましょう。改造に関する疑問や不明点があれば、専門家や整備工場に相談することをお勧めします。安全なカーライフを楽しむためにも、不正改造は絶対にやめましょう。
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安全を守る自重計:過積載防止の重要性

土砂や砂利などを運搬する大型車は、私たちの暮らしを支える重要な役割を担っています。日々、道路を走り、建設現場や工場へ必要な資材を届けてくれる、なくてはならない存在です。しかし、これらの車両による過積載は、重大な事故につながる危険性を孕んでいることを忘れてはなりません。 過積載とは、車両に定められた最大積載量を超えて荷物を積むことです。荷物が多すぎると、車両の重量が増加し、様々な危険が生じます。まず、ブレーキの効きが悪くなります。重い荷物を積んだ車は、停止するまでに長い距離が必要となります。これは、ブレーキペダルを踏んでから実際に車が止まるまでの距離、つまり制動距離が長くなることを意味します。制動距離が長くなると、前の車や歩行者に追突する危険性が高まります。 また、過積載は、カーブでの横転事故のリスクも高めます。重い荷物を積んだ車は、重心が高くなり、バランスを崩しやすくなります。特にカーブを曲がるときには、遠心力が働き、車が外側に傾こうとします。過積載の状態では、この力に耐えきれず、横転してしまう可能性があります。 さらに、過積載はタイヤにも大きな負担をかけます。タイヤの空気圧が適正値よりも低くなったり、荷重が過大になると、タイヤが破裂する、いわゆるバーストの危険性が高まります。高速道路でバーストが起きると、車は制御不能になり、大事故につながる恐れがあります。 これらのリスクは、運転手自身だけでなく、周囲の車や歩行者にも大きな被害をもたらす可能性があります。そのため、過積載は絶対に避けなければなりません。事業者は、積載量の制限を遵守し、運転手は過積載を強要されないようにすることが大切です。安全な運行を心がけ、過積載による事故を未然に防ぎましょう。