1次振動

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エンジン

気になる車の振動、2次振動とは?

車は動き出すと、様々な揺れを感じます。この揺れは、快適な運転を邪魔するだけでなく、車にも負担をかけます。揺れの発生源や種類を理解することで、より快適で安全な運転につなげることができます。 まず、道路の凸凹から伝わる揺れは、乗り心地に直結する大きな要因です。道路のわずかな起伏や段差、道路上の小石などを乗り越える際に、タイヤやサスペンションを通して車全体に揺れが伝わります。この揺れは、速度や路面の状態によって大きく変化し、不快感を覚えるだけでなく、運転操作にも影響を及ぼす可能性があります。 次に、エンジンの動きに伴う揺れも無視できません。エンジンのピストン運動は、常に細かな振動を発生させています。この振動は、エンジンマウントと呼ばれる部品を通して車体に伝わり、運転席や助手席で感じられることがあります。エンジンの回転数が上がるにつれて、振動も大きくなる傾向があり、特に古い車や整備不良の車では、この揺れが顕著になることがあります。 さらに、タイヤの回転も揺れの原因となります。タイヤは完全な真円ではなく、わずかな歪みや変形があります。また、タイヤの溝や摩耗も揺れに影響を与えます。これらの要素が組み合わさることで、回転するタイヤから揺れが発生し、車体に伝わります。高速走行時には、この揺れが大きくなり、ハンドルに振動が伝わることもあります。 これらの揺れを軽減するために、車は様々な工夫を凝らしています。サスペンションは、路面からの衝撃を吸収し、車体の揺れを抑える役割を果たしています。エンジンマウントは、エンジンの振動を車体に伝えないようにするための部品です。タイヤの素材や構造も、揺れを少なくするように設計されています。これらの装置の働きを理解することで、車の状態を適切に把握し、より安全で快適な運転を心がけることができるでしょう。