3次元形状

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車の開発

車の設計と3次元形状

車は、様々な部品が組み合わさってできています。それぞれの部品は、形を持っており、この形を理解することが車の設計においてとても大切です。物の形には、大きく分けて平面的な形と立体的な形があります。 平面的な形は、縦と横の二方向で形が決まります。例えば、紙に描いた正方形や丸い円などがこれに当たります。これらは二次元形状とも呼ばれます。紙のように薄く、厚みをほとんど考えないものをイメージすると分かりやすいでしょう。 一方、立体的な形は、縦と横に高さも加わった三方向で形が決まります。 ボールのような球や、積み木のような立方体などが代表的な例です。これらは三次元形状とも呼ばれます。私たちが普段目にする多くの物は、この三次元形状をしています。 車は、まさにこの三次元形状でできています。車体全体はもちろんのこと、エンジンやタイヤ、運転席の座席など、一つ一つの部品も全て三次元形状です。床に敷く、一見平らに見えるマットでさえも、厚みがあるので三次元形状なのです。 車の設計では、これらの部品の三次元形状を正確に把握することが必要不可欠です。それぞれの部品がどのように組み合わさり、どのように動くのかを理解するために、三次元形状を頭に描き、設計図に落とし込んでいく必要があるのです。部品同士が干渉しないか、正しく機能するのかなどを検証するために、三次元形状を扱う技術は欠かせません。