燃費向上!ストップスタートシステム
近ごろの車は、技術の進歩がめざましく、次々と新しい工夫が凝らされています。燃費を良くするための様々な技術の中で、特に効果を発揮しているのが、停車時にエンジンを自動で止める仕組みです。この仕組みは、信号待ちなどで車が完全に止まると、エンジンを自動的に停止させ、無駄な燃料の消費を抑えます。再び走り出す時には、アクセルを踏むだけでエンジンが再始動するので、運転に手間がかかることもありません。
この仕組みは、停車中のアイドリング状態をなくすことで、燃料の無駄な消費を減らし、排出ガスを減らす効果があります。都市部など、信号待ちの多い道路状況では、特に効果を発揮します。少しの停車時間でもエンジンが止まるため、塵も積もれば山となるのことわざ通り、長い目で見ると燃費の向上に大きく貢献するのです。
この仕組みは、一見単純な仕組みに見えますが、実は高度な技術が使われています。例えば、エンジンを再始動させるための専用の強力なモーターが必要になります。また、バッテリーにも大きな負担がかかるため、専用の耐久性の高いバッテリーが搭載されている車種もあります。さらに、エアコンやカーオーディオなども、エンジン停止時に電源供給が途切れないように工夫されています。
この仕組みは、環境への配慮だけでなく、快適性も向上させています。アイドリングストップ中はエンジン音がなくなるため、静かで快適な車内空間を実現できます。また、エンジンが停止することで振動も少なくなり、乗り心地も向上します。このように、燃費向上だけでなく、快適性や環境性能の向上にも大きく貢献している点が、この仕組みの大きなメリットと言えるでしょう。