実車速と速度計:知っておくべき速度の真実
自動車を運転する時、速度計の数値を見て自分の車の速さを確認しますが、この計器に表示されている速度と車が実際に走っている速度の間には、わずかな違いがある場合があります。この違いは誤差と呼ばれ、道路交通法の保安基準によって許容される範囲が決められています。
速度計は、タイヤが回転する回数をもとに速度を計算しています。ですから、タイヤの空気の量や、タイヤのすり減り具合、道路の状態など、様々な要因によって誤差が生まれるのです。
例えば、タイヤの空気が少ないとタイヤの直径が小さくなり、回転数が多くなります。すると、速度計は実際よりも速い速度を表示してしまいます。また、タイヤがすり減って直径が小さくなっても同じことが起こります。タイヤの空気圧が適正値より高い場合も誤差が生じます。タイヤがパンパンの状態では、タイヤの直径が大きくなり回転数が少なくなるため、実際の速度より低い速度が表示されます。
その他にも、ホイールの交換やタイヤサイズの変更なども速度計の誤差に影響を与える要因となります。大きなホイールに交換したり、外径の大きなタイヤに交換すると、タイヤの回転数が少なくなり、速度計の表示速度が実際の速度より低くなることがあります。
これらの誤差は、速度違反につながる可能性もあるため、注意が必要です。日頃からタイヤの状態をよく見て、正しい空気圧を保つことが大切です。タイヤの空気圧は、ガソリンスタンドなどで無料で点検してもらえるので、定期的にチェックするようにしましょう。また、速度計の表示速度を過信せず、心に余裕を持った運転を心掛けるようにしましょう。周りの車の流れに合わせた速度で走行することも大切です。安全運転を心がけて、快適なドライブを楽しみましょう。