MX-5

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車のタイプ

進化を続ける、走る歓び、ロードスター

軽快な走りを楽しむことを目指した、屋根のない車が、1989年の7月にユーノスという名前で発売されました。この車は、アメリカで売られていたミアータMX-5を基に、日本の道路や好みに合うように作られました。車体の骨組みは、背骨のように中心を貫く丈夫な構造で、前後の車輪はそれぞれ独立して動く仕組みにより、滑らかな乗り心地を実現しました。心臓部には、1.6リットルの高性能なエンジンを車体の前に縦向きに置き、後ろの車輪を動かす方式を採用しました。この配置は、車のバランスと運転の楽しさを追求した結果でした。発売当初は、自分でギアを変える5速の手動変速機だけでしたが、その後、自動でギアを変える4速の自動変速機も選べるようになりました。また、屋根の代わりに軽い強化プラスチック製の硬い屋根も用意され、取り外しができたため、空の下を走る爽快感と、屋根付きの安心感を両方味わうことができました。発売当初は、一つの基本型のみでしたが、4種類の追加装備が用意されており、それぞれの好みに合わせて自由に飾り付けることができました。自動でギアを変える4速の自動変速機が追加されたのは、1990年の3月で、同年7月には特別仕様車も発売されました。この特別仕様車は、深い緑色の車体で、イギリスの小さなスポーツカーを思わせる上品な雰囲気をまとっていました。この型には、ハンドル操作を軽くする装置が標準で付いていました。このように、発売当初から様々な工夫を凝らし、多くの人の心を掴む車として、人気を集めました。