RX-8

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エンジン

ロータリーエンジンの吸排気:仕組みと進化

通常の車のエンジンは、ピストンが上下に動くことで空気を吸い込み、圧縮し、燃料を燃やし、その後、燃えカスを外に出すという仕組みになっています。しかし、回転するエンジンは、三角おむすびのような形をした部品(ローター)が円を描くように回転することで、同じ働きを実現しています。 この回転運動こそが、エンジンの仕組み全体を大きく変えている点です。通常のエンジンでは、空気の吸い込みや燃えカスの排出は、吸排気バルブと呼ばれる開閉する部品によって調整されます。バルブの開閉するタイミングを細かく調整することで、エンジンの力を最大限に引き出せるようになっています。 しかし、回転するエンジンには、このバルブがありません。では、どうやって空気の吸い込みや燃えカスの排出を調整しているのでしょうか?実は、回転する部品(ローター)の回転位置によって、吸排気口が開いたり閉じたりする仕組みになっているのです。ローターが特定の位置に来たときに吸気口が開き、新鮮な空気がエンジン内部に吸い込まれます。そして、ローターがさらに回転すると吸気口が閉じ、吸い込んだ空気が圧縮されます。燃料と混ぜて燃焼させ、さらにローターが回転することで、燃えカスが排気口から外に排出されます。 このように、ローターの回転と吸排気口の開閉の関係こそが、この回転するエンジンの吸排気タイミングを決める重要な要素なのです。バルブを使う通常のエンジンとは全く異なる方法で、空気の吸い込みと燃えカスの排出を制御しているため、独特の滑らかな回転と力強い加速を生み出すことができるのです。この吸排気タイミングを調整することで、エンジンの性能をさらに向上させることも可能です。まるで呼吸を整えるように、吸排気のタイミングを最適化することで、回転するエンジンはより効率的に力を発揮することができるのです。