SI単位

記事数:(1)

その他

クルマの重さ:空車質量とは?

車がどれくらい重たいのかを表す呼び方には、いろいろな種類があり、それぞれ異なる意味を持っています。安全に車を走らせたり、法的な決まりを守ったりするためには、これらの違いをよく理解しておくことが大切です。 よく聞く言葉に「車両重量」と「車両総重量」がありますが、他にも様々な呼び方があります。まず、「空車質量」とは、組み立てが終わった車の、何も載せていない状態での重さのことです。燃料や冷却水、オイルなども入っていない状態での重さです。いわば、生まれたばかりの車の重さと言えるでしょう。 次に「空車状態質量」は、空車質量に、燃料や冷却水、ブレーキ液、オイルなどの必要な液体をすべて入れた状態の重さです。さらに、車載工具やスペアタイヤなども含まれます。普段私たちが運転する時の、最低限の装備が整った状態の重さと考えて良いでしょう。 その他にも、具体的な装備や乗員を想定した重さを表す呼び方もあります。例えば、運転者や同乗者、荷物を想定した「乗車定員」、そして実際に乗っている人の重さである「乗員重量」などです。また、「積載量」とは、車に載せることができる荷物の最大重量を指します。 これらの重さを理解しておくことは、車の性能を正しく把握するために役立ちます。例えば、重い車は加速に時間がかかったり、ブレーキをかける距離が長くなったりする傾向があります。また、積載量を超えて荷物を載せてしまうと、車のバランスが崩れて事故につながる可能性があります。 車の重さを正しく理解することは、安全運転だけでなく、法規遵守にもつながります。車種ごとに決められた積載量を超えて荷物を載せて走行すると、罰則の対象となる場合もあります。それぞれの呼び方の意味を理解し、安全で快適な運転を心がけましょう。