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車の生産

自主保全で設備の長持ちを実現

機械や道具を長く大切に使うためには、こまめなお手入れが欠かせません。このお手入れには、専門の担当者が行うものと、それを使う人が自分自身で行うものがあります。後者を自主保全と言います。専門家がするお手入れは、大きな修理や部品の交換など、専門的な知識や技術が求められる作業が中心となります。 一方、自主保全は、日頃道具を使う人が、毎日行う簡単な確認や掃除、油を差すことなどが中心となります。自分の車を大切にするように、毎日少しの時間を使って道具の状態を確認し、いつもと違うところがないか見ていくことで、大きな壊れを防ぎ、長く使えるようにする活動です。 自主保全は、道具の寿命を延ばすだけでなく、作業の安全性を高める上でも大切です。小さな異変を見逃さずに、早く見つけることで、大きな事故や問題を防ぐことができます。例えば、毎日使う道具に小さな傷を見つけた時、そのまま使い続けると、傷が大きくなり、最終的には道具が壊れてしまうかもしれません。しかし、傷を見つけた時にすぐに修理したり、交換したりすることで、大きな問題になることを防ぐことができます。また、道具をよく知っている人が自ら確認することで、細かい部分まで気を配ることができ、道具の状態を正しく把握することができます。 自主保全を行うことで、作業効率の向上も期待できます。道具の状態が良いと、作業がスムーズに進み、時間も短縮できます。また、大きな故障を防ぐことで、修理や交換にかかる費用を抑えることができます。自主保全は、職場全体の意識改革にも繋がります。みんなで道具を大切に扱う意識を持つことで、職場の環境改善にも役立ちます。まるで家族みんなで家をきれいに使うように、職場の仲間みんなで道具を大切に使い、自主保全を行うことで、より良い職場環境を作ることができます。