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センチメートル波:未来を繋ぐ電波

「波長」とは、波の山から山、または谷から谷までの距離のことで、電磁波の一種である「センチメートル波」は、その名の通り波長が数センチメートルの電波です。具体的には、波長が1センチメートルから10センチメートル、周波数で言うと30億ヘルツから300億ヘルツの範囲にあたります。この周波数帯は、「ギガヘルツ帯」、または「超高周波」とも呼ばれています。 電波は、波長が短いほど直進性が強くなる性質を持っており、センチメートル波も例外ではありません。そのため、建物や木などの障害物があると電波は遮られてしまい、通信が途切れることがあります。反対に、見通しの良い場所では、遠くまで電波を届けることができるため、通信を安定して行うことができます。また、電離層を突き抜ける性質も持っているため、人工衛星との通信にも利用されています。私たちの身近なものでは、衛星放送や、衛星を使ったインターネット接続など、様々な場面で活躍しています。 さらに、センチメートル波は帯域幅が広く、多くの情報を一度に送ることができるという利点があります。これはたくさんの情報を一度に送ることができることを意味し、多重通信に適しています。例えば、たくさんの電話回線をまとめて送ったり、高画質の映像を送ったりすることが可能です。このように、センチメートル波は、現代社会の情報通信を支える重要な役割を担っています。 高速大容量通信を必要とする、次世代の移動通信システム(5G)にも活用が期待されています。