車両検査

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手続き

新規検査のすべて

初めて道を走る車や、まだ登録されていない車、ナンバープレートをもらっていない自動二輪などは、公道を走るために検査を受けなければなりません。これが新規検査です。まだ誰も乗っていない新車はもちろん、海外から持ち込まれた車や、組み立てたばかりの車なども、この検査の対象となります。この検査の目的は、国の決めた安全基準を満たしているかを確認することです。安全に走るために必要な項目を細かく調べ、基準を満たしていない車は公道を走ることができません。 検査では様々な項目をチェックします。まず、しっかりと止まれるかを確認するため、ブレーキの効き具合を調べます。ブレーキの部品がきちんと作動するかも見ます。次に、周りの車や人に自分の存在を知らせるためのライトの明るさや向きなどを調べます。暗闇でもしっかり見えるように、基準を満たしている必要があります。そして、排気ガスに含まれる有害物質の量も測定します。環境を守るため、決められた量を超えていないかを確認します。さらに、事故の際に人を守るシートベルトが正しく機能するかも調べます。 これらの安全に関する項目以外にも、車体の大きさや重さなども測ります。道路を安全に走るために、大きすぎたり重すぎたりする車は認められません。決められた範囲内であるかを確認します。その他にも、窓ガラスの状態や、タイヤ、ハンドルなど、様々な部品が基準を満たしているか細かくチェックされます。これらの検査にすべて合格して初めて、公道を走る許可がもらえます。つまり、新規検査は、安全な車社会を作るための大切な第一歩なのです。
規制

クルマの安全を守る保安基準

車は、私たちの暮らしに欠かせない便利な乗り物ですが、安全に走行するためには、様々なルールや基準を守る必要があります。その中でも特に重要なのが、保安基準です。保安基準とは、正式には『道路運送車両の保安基準』と言います。これは、国土交通省が定めた省令で、車が安全に公道を走るために必要な、最低限の技術的な基準を定めたものです。 この保安基準は、車の製造業者や整備工場、そして運転者にとって、なくてはならない重要な規則集と言えるでしょう。車の構造や装置が、安全性能や環境性能といった様々な面で、一定の水準を満たしているかを判断する基準となるからです。具体的には、ブレーキの効き具合や前照灯の明るさ、排気ガスの量など、安全に関わる様々な項目が細かく決められています。例えば、ブレーキであれば、一定の速度から停止するまでの距離や、ブレーキペダルの踏みしろなどが厳密に定められています。また、前照灯は、夜間走行時に安全な視界を確保するために、明るさや照射範囲などが細かく規定されています。さらに、排気ガスについては、大気汚染を防ぐために、排出ガスに含まれる有害物質の量が制限されています。 保安基準に適合していない車は、車検を受けることができません。車検とは、車が保安基準に適合しているかを定期的に検査する制度です。車検に通らない車は、公道を走ることができません。これは、安全な車社会を実現するために、国が定めた大切なルールです。保安基準を守ることは、自分自身の安全を守るだけでなく、周りの人々の安全を守るためにも、運転者として当然の責任と言えるでしょう。