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車の心臓部、クランクジャーナルを徹底解説

車の動きを生み出す心臓部、発動機の中心には、回転軸と呼ばれる重要な部品があります。これは、動きを伝える軸であり、往復運動を回転運動に変える、いわば力の変換装置の核心を担う部分です。正式には、曲がり軸とよばれるこの軸の回転軸部分を、主軸受と呼びます。主軸受は、ピストンの上下運動を回転運動に変換する曲がり軸を支える重要な役割を担っています。ピストンは筒の中で上下に動きますが、この動きだけでは車は走りません。ピストンの上下運動を、車を動かす回転運動に変えるのが曲がり軸であり、その回転を支えているのが主軸受です。この回転運動が、歯車などを介して、最終的に車輪を回し、車を走らせる力となります。ですから、主軸受は車の走行に欠かせない部品と言えるでしょう。曲がり軸は、この主軸受の部分で主軸受メタルを介して発動機本体に固定されています。主軸受メタルは、薄い金属の板で、曲がり軸と発動機本体の間に入って、曲がり軸の回転を滑らかにし、摩擦や摩耗を減らす重要な役割を果たしています。摩擦が大きくなると、発動機が熱を持ち、性能が低下したり、最悪の場合は壊れてしまうこともあります。主軸受メタルは、こうした不具合を防ぐための、いわば潤滑剤の役割を果たしているのです。さらに、主軸受には、それを上から押さえつける主軸受蓋があります。主軸受蓋によって主軸受メタルと曲がり軸はしっかりと固定され、発動機の安定した動作を支えています。もし、主軸受や主軸受メタルが損傷すると、発動機全体の動作に深刻な影響を及ぼす可能性があります。発動機がスムーズに回転しなくなるばかりか、大きな異音が発生したり、最悪の場合は発動機が停止してしまうこともあります。そのため、定期的な点検と適切な管理が重要です。
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クランクシャフト軸受け:エンジンの心臓部

車は、動力源である発動機によって動きます。その発動機内部で、動力の要となる部品が、往復運動を回転運動に変える働きをする曲軸です。この曲軸を支え、滑らかに回転させる重要な部品が軸受けです。軸受けは、曲軸とそれを取り囲む部品との間に挟まれています。曲軸は高速で回転するため、そのままでは周囲の部品と擦れ合い、大きな摩擦熱が発生してしまいます。この摩擦熱は、部品の摩耗や破損を引き起こす原因となります。軸受けはこの摩擦熱の発生を抑える重要な役割を担っています。軸受けには、滑り軸受けと転がり軸受けの二種類があります。滑り軸受けは、金属同士の接触面に油膜を形成することで摩擦を減らす仕組みです。一方、転がり軸受けは、小さな球状の部品を複数用いることで、接触面積を小さくし、摩擦抵抗を減らしています。どちらの軸受けも、摩擦を極力抑え、曲軸の回転を滑らかにするという同じ目的を持っています。曲軸が滑らかに回転することで、発動機は安定して動力を生み出すことができます。もし軸受けがなければ、曲軸と周囲の部品は激しい摩擦熱によってすぐに摩耗し、破損してしまいます。そうなれば、車は動かなくなってしまいます。このように、軸受けは、小さな部品ながら、発動機の円滑な動作を支える、なくてはならない重要な部品と言えるでしょう。目にする機会は少ないかもしれませんが、車にとって、まさに縁の下の力持ちと言える存在です。